「貨幣」と「通貨」は、一般的に同じ意味で使われることもありますが、厳密には異なる概念です。
1. 貨幣(Money)
定義:
貨幣とは、経済活動において価値の交換手段として機能するものの総称です。広義には、現金(紙幣・硬貨)だけでなく、銀行預金やデジタルマネーも含まれます。
特徴:
- 価値の尺度(商品の価格を表す単位)
- 交換の媒介(商品やサービスの取引を容易にする)
- 価値の貯蔵手段(将来の支払いに利用できる)
例:
- 現金(日本円、米ドルなど)
- 預金(銀行口座にあるお金)
- デジタル通貨(暗号資産を含む)
2. 通貨(Currency)
定義:
通貨とは、特定の国や地域で法的に認められ、流通している貨幣のことを指します。通常は政府や中央銀行が発行し、法定通貨としての地位を持ちます。
特徴:
- 国家が管理(日本なら日本銀行、米国ならFRB)
- 法的な強制力(税金や債務の支払いに使用可能)
- 物理的な形態(紙幣・硬貨が中心)
例:
- 日本円(JPY)
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
違いのまとめ
貨幣(Money) | 通貨(Currency) | |
---|---|---|
概念 | 価値の交換手段全般 | 法的に認められた貨幣 |
範囲 | 現金、預金、電子マネーなど幅広い | 紙幣・硬貨が主 |
発行主体 | 民間(銀行預金などを含む) | 政府・中央銀行 |
例 | 銀行預金、仮想通貨、金なども含む | 円、ドル、ユーロなど |
結論
- 「貨幣」は広い概念 で、通貨だけでなく銀行預金や電子マネーなども含む。
- 「通貨」は特定の国や地域で使われる貨幣の一種 で、国家が管理している法定通貨。
したがって、「すべての通貨は貨幣であるが、すべての貨幣が通貨であるわけではない」という関係になります。
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