相続

子も親もいない時代の相続論――甥・姪と民法の境界線

日本の相続では、民法により相続人となる順位が決められており、配偶者は常に相続人で、第1順位は子、子がいない場合に第2順位の直系尊属(親・祖父母など)、さらに親が亡くなっている場合に第3順位の兄弟姉妹が相続人になります。甥や姪は兄弟姉妹(第3...
市場

アベノミクスとトランプ経済学――成功の種はなぜ後に副作用となるのか

1 アベノミクスのテーゼ:需要の創出によるデフレ脱却2013年に始まったアベノミクスは、①大胆な金融緩和、②機動的な財政政策、③成長戦略による構造改革という「三本の矢」によって需要不足を克服し、デフレから脱却することを目指しました。デフレが...
財政

対米黒字の裏側にあるデジタル赤字 ― 日本経済の新たな依存構造

対米輸出とデジタルサービス輸入の実態日本は米国向けに大量の財やサービスを輸出している。日本政策投資銀行のレポートが示す 2023 年のデータでは、日本は米国向けの財輸出 23.0 兆円、サービス輸出 8.1 兆円を記録しており、財とサービス...
インデックス

全世界株式を2倍で買う時代──レバレッジ・オルカンの新潮流

調査概要日本語で「全世界株式のレバレッジ投資信託」と呼ばれる商品は、全世界株式指数(全世界株式インデックス)に対して約2倍の値動きを目指す投資信託やETFを指します。近年まで日本国内には全世界株式にレバレッジを掛ける投資信託が存在しませんで...
コモディティ

中央銀行はなぜ米国債より金を選び始めたのか

1. 主張:実質金利がマイナスになるとの見通しが金保有を促す金は利息を生まない反面、実質金利が低い(物価上昇率が金利を上回る)局面では機会費用が小さく、価値の保全に役立つと考えられてきました。実質金利が上がると金の保有コストが増え、下がると...
インデックス

中露の金輸出禁止は金価格をどこまで押し上げるのか

テーゼ(主張)金輸出の制限は供給を減らし、価格を押し上げる要因になるという考え方が一般的です。中国は1980年代から金の輸出を国家によって管理し、国内で産出された金を人民銀行の管理下に置いています。このため中国の鉱山から産出される数百トンの...
コモディティ

中国とロシアの金輸出禁止政策の歴史と背景

中国が金の輸出を実質的に禁止したのは1983年からです。同年6月に国務院が「金銀管理条例」を制定し、国内で生産された金銀の買い付け・販売を人民銀行の独占とし、個人や企業が無許可で保有・処分したり輸出したりすることを禁じました。その後も201...
健康

汗は健康の証か、それとも結果か――発汗と血流改善

問題提起「汗をかくと血管がよくなり血流も良くなり、健康になる」という考え方は、汗をかくこと自体に健康効果があるかどうかを問うものである。汗は発汗腺から分泌される液体で、主な役割は体温調節であり、暑熱や運動による体温上昇を冷やす仕組みである。...
通貨

M1・M2・M3とは何か

現代の貨幣供給量は、流動性や発行主体の違いに応じて階層的に分類されることが多く、代表的な指標が M1、M2、M3 である。M1 は最も狭義の通貨量であり、現金通貨と当座預金など決済に即時利用できる預金通貨で構成される。M2 は M1 に加え...
コモディティ

世界M3は150兆ドル、金は30兆ドル──通貨膨張と希少資産

現代世界の金融・通貨システムは、法定通貨の供給量(図では「世界M3マネーサプライ」と表されている)と金の価値(「世界の金の総価値」)の対比によく表れている。1970年頃までは、各国通貨の供給量は金保有量に裏付けられていたが、1971年のドル...