投資

ボルカー・ショック下の資産循環:高金利時代に輝いたセクターと金融商品

背景1979年、米連邦準備制度理事会(FRB)の議長に就任したポール・ボルカーは悪化するインフレを抑えるために、フェデラル・ファンド金利を1980〜81年にかけて20%近くまで引き上げました。10年物米国債利回りも1980年10月の約11%...
税務会計

保証金はなぜ一括評価貸倒引当金の対象外となるのか

背景貸倒引当金は、売掛金や貸付金などの金銭債権が将来貸倒れる可能性を見積もって設定する評価性引当金であり、法人税法では「個別評価金銭債権」と「一括評価金銭債権」に区分されます。一括評価金銭債権の範囲は、売掛金や貸付金など回収を目的とした金銭...
税務会計

貸倒引当金の個別評価と一括評価における「実質的に債権に含まれない金額」に支払手形が含まれる/含まれない理由

貸倒引当金は個別評価と一括評価に区分され、それぞれ対象債権から相殺できる金額を控除するが、その範囲は異なる。個別評価では法的形式が重視され、支払手形は裏書や割引により第三者へ譲渡されている可能性が高いため、当社と債務者間で相殺できる債務とみ...
投資

特定口座年間取引報告書はなぜ発行されないのか?条件と誤解の整理

交付される条件と時期特定口座年間取引報告書は、前年に特定口座内で行われた株式の売買や配当・分配金等をまとめた書類で、SBI証券では毎年1月中旬(2025年分は2026年1月13日)から順次電子交付され、郵送の場合は1月16日頃に発送されます...
政治経済

流動性のわなからインフレ基調へ

はじめに日本は1990年代初めの資産価格バブル崩壊を境に長期停滞に突入し、1990年代を「失われた10年」、2000年代を「失われた20年」、2010年代を「失われた30年」と呼ぶようになりました。この間、日本の名目GDP成長率は平均1%前...
投資

PER5倍の衝撃:米国鉱山株は本当に割安か?

背景:PERと鉱山株の現状株価収益率(PER)は企業の株価を一株当たり利益で割った指標で、投資家がその企業の利益一単位をいくらで買っているかを表します。一般的にはPERが低いほど割安、PERが高いほど割高とされますが、利益が景気変動や商品市...
政治経済

ドルの信認とインフレの相克

はじめに米ドルは第二次世界大戦後のブレトン・ウッズ体制によって基軸通貨となり、その後も世界貿易と金融システムの中心として用いられてきました。しかし1970年代以降、ドルの価値や物価動向は経済政策や国際協調によって大きく揺さぶられてきました。...
税務会計

定期積金給付補填金はなぜ雑所得なのか:契約構造から読み解く所得区分の本質

1. 正:一般の預貯金利子は「利子所得」である所得税法では、預貯金の利子や公社債の利子などが「利子所得」に分類されます。利子所得の金額は受け取った利息の全額とされ、支払時に所得税15.315%と住民税5%が源泉徴収され、確定申告をすることは...
政治経済

利上げでも上がる金:逆相関を超える6つの構造要因

実質金利の影響 – 金価格は名目金利ではなく、名目金利からインフレ率を差し引いた「実質金利」の動きに敏感である。PIMCOの分析では、実質利回りが1%上昇すると金価格(インフレ調整後)は約18%下落するという結果が紹介されている。利上げで名...
政治経済

SWIFT排除とロシア貿易の再編:制裁下における通貨と決済

ロシアの貿易事情は、ウクライナ侵攻後に欧米がロシアの主要銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除し、外貨資産を凍結したことから大きく変化した。2022年2月にルーブルが急落し、2022〜2024年の2年半で資本逃避による資本流出額は約...