通貨

M1・M2・M3とは何か

現代の貨幣供給量は、流動性や発行主体の違いに応じて階層的に分類されることが多く、代表的な指標が M1、M2、M3 である。M1 は最も狭義の通貨量であり、現金通貨と当座預金など決済に即時利用できる預金通貨で構成される。M2 は M1 に加え...
コモディティ

世界M3は150兆ドル、金は30兆ドル──通貨膨張と希少資産

現代世界の金融・通貨システムは、法定通貨の供給量(図では「世界M3マネーサプライ」と表されている)と金の価値(「世界の金の総価値」)の対比によく表れている。1970年頃までは、各国通貨の供給量は金保有量に裏付けられていたが、1971年のドル...
未分類

通貨供給量を見るならどちらか――マネタリーベースとマネーサプライ

定義と基本的な違い**マネタリーベース(ベースマネー)**は、中央銀行が直接供給する通貨であり、「流通している銀行券・硬貨」+「銀行など金融機関の中央銀行当座預金残高」で構成されます。米連邦準備制度理事会(FRB)も同様の定義を採用しており...
政府債務

円グラフで見る日本財政 ― 税収と政府債務の全体像

税収の現状と主要税目の構成近年の税収の推移バブル期の1990年代初頭、国の税収(租税及び印紙収入)は60兆円を超えていたが、その後の景気後退により2009年度には38.7兆円に落ち込んだ。経済回復や消費税率の引き上げ(1997年5%、201...
中央銀行

金が米国債を超えた日――中央銀行が選んだ新たな安全資産の時代

1 テーゼ:インフレ率が米国債利回りを上回るとの判断による金の優位欧州中央銀行(ECB)の2026年6月報告によると、2025年末時点で公的準備資産に占める金の割合は27%となり、米国債22%とユーロ建て資産15%を上回った。国際金融研究に...
新自由主義

スタグフレーションが生んだ金融政策革命 ― マネタリズム台頭の必然

背景1970年代の米国経済は、物価上昇と経済停滞が同時に進行する「スタグフレーション」に直面していた。1970年代前半に金利を引き下げて景気刺激を試みた結果、インフレ率は上昇し、短期金利の実質値はマイナスに陥った。その後、1979年にフォル...
コモディティ

金は誰が持つのか ― 機関投資家は本当に金を買わないのか

世界に存在する金の内訳世界中で採掘された金は2025年末時点で約219,890トンと推定される。この“地上在庫”は宝飾品や投資用地金、中央銀行の準備資産など多様な形で保持されている。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は金市場の規模と構...
政府債務

戦時国債はどう処理されたのか ― 預金封鎖・財産税・100%課税の真実

背景:インフレと巨額の戦時債務太平洋戦争末期から敗戦直後にかけて、日本の財政は国債の乱発や増税で悪性インフレに陥っていた。復員や引き揚げによる人口増加と物資不足も加わり、インフレは終戦後も深刻化した。政府債務は約2,000億円に膨らみ、19...
政府債務

戦後日本と令和日本――「債務をインフレで消す」という発想を問う

テーゼ:インフレは政府債務の実質的な減額手段となり得る第二次世界大戦末期の日本では、戦費調達のために大量の軍票や戦債を発行し、国債残高はGDPの約200%に達していました。敗戦後、政府は「戦時補償特別税」を導入して戦時債務を100%課税によ...
コモディティ

金価格と200日線の攻防 ― 強気相場は生き残るのか

背景:2023~2026年の金価格動向急騰と調整 – 2025年後半から2026年初頭にかけて、金価格は記録的なラリーを演じ、2026年1月には1トロイオンスあたり5,608.35ドルの史上最高値をつけた。しかしその後調整局面に入り、6月4...