コモディティ

コロナ禍とトランプ関税ショック――二つの危機で金価格はどう動いたか

結論コロナ・ショックと2025年のトランプ関税ショックでは、金はいずれも最終的に上昇しました。ただし初動は異なります。コロナ禍:現金確保の売りで金も約12%下落した後、金融緩和を受けて急騰関税ショック:一時約5%下落したものの、通商不安・ド...
財政

ベッセント財務長官は「米国版・村上世彰」なのか

――国家財政に市場の論理を持ち込むことの弁証法結論スコット・ベッセントが米財務長官を務めることを、「日本の財務大臣に村上世彰氏を据えるようなもの」と表現するのは、人物の経歴や思想の類似を示す比喩としては鋭い。両者とも、資産価格の歪みを見抜き...
インデックス

ニクソン・ショック後のS&P 500下落率ワースト10

1971年8月15日以降について、S&P 500価格指数(配当なし)の日次終値を用い、「史上最高値から、その最高値を更新するまでに付けた最安値への下落率」で集計した概算です。順位下落局面高値日 → 底値日下落率主な要因1世界金融危機2007...
通貨

ドル・ユーロ・円は国際決済の約8割を占める

結論2026年5月のSWIFT経由の決済額では、ドル・ユーロ・円の3通貨を合計すると、世界全体の約78%を占めます。通貨世界の決済額に占める割合国際決済に占める割合※米ドル59.10%50.73%ユーロ13.92%22.35%日本円4.94...
教育

「学歴が無意味」という真実が教育を壊すとき

――学歴の実利と教育秩序をめぐる弁証法結論「学歴は新卒就職を終えれば、ほとんど実利を持たない」という見方には一理ある。しかし、それが「だから勉強する意味もない」「学校教育は無駄だ」という言説に置き換えられて社会に膾炙すれば、教育現場を支えて...
通貨

日本はインフレと円安から逃れられないのか

――マネーサプライ、NISA、人口減少から考える円の構造的弱体化結論日本には、長期的なインフレと円安を招きやすい条件が揃いつつある。マネーサプライの長期的な増加巨額の政府債務による利上げ余地の制約NISAを通じた外国株・外貨建て資産への資金...
金融

供給が減り、貨幣が増えてもインフレにならないことはあるか

――ワイマール・ドイツから考える貨幣・需要・供給の弁証法結論財・サービスの供給が減り、マネーサプライが増えても、インフレにならない事例は存在する。ただし、それは主に次のような局面である。増えた貨幣が消費や投資に使われず、預金・準備預金として...
コモディティ

過去9000年、価値があり続けた金

――文明が変わっても金が消えなかった理由を弁証法で考える金は「過去9000年にわたって価値を持ち続けてきた」と語られる。石器時代から古代文明、金貨の時代、金本位制、そして現代の中央銀行制度に至るまで、政治体制も通貨も次々と交代した。しかし金...
税務会計

「23歳未満」と「19歳以上23歳未満」はどうつながるのか

――所得金額調整控除・特定扶養控除・特定親族特別控除の弁証法所得金額調整控除には、適用要件の一つとして、年齢23歳未満の扶養親族を有することが定められている。一方、特定扶養控除と特定親族特別控除では、対象となる親族の年齢が、19歳以上23歳...
税務会計

一般株式等の譲渡損失は、なぜ「表示される」のに「なかったもの」とされるのか

一般株式等に係る譲渡所得等の計算上生じた損失は、確定申告書上ではマイナスの金額として把握・表示される。ところが、課税標準を計算する段階では、その損失は「生じなかったもの」とみなされ、給与所得、不動産所得、事業所得などから控除できない。これは...