税務会計

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棚卸資産か有価証券か――トレーディング資産の内訳書記載

正(肯定的立場) – 記載すべきである国税庁が公表している「勘定科目内訳明細書」の記載要領は、区分欄に「売買目的有価証券」「満期保有目的等有価証券」「その他有価証券」の別を「売買」「満期」「その他」と記入するよう求めています。同要領では、売...
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令和8年度税制改正:基礎控除と給与所得控除の引上げ

令和8年度(2026年度)の税制改正による源泉所得税関係の主な変更点は次のとおりです。基礎控除の引上げ – 合計所得金額に応じて基礎控除額が上がり、所得税法上の基本額は62万円(改正前58万円)となりました。例えば給与収入のみで132万円以...
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実質課税の原則と契約書の限界

税務リスクに関する契約書の位置付けと実質課税の原則は、いずれも「形式より実質を重視する」という共通テーマを持っています。契約書は当事者間の権利・義務や合意内容を明文化し、後の紛争を防ぐために不可欠ですが、税務の世界では契約書の名義や文言だけ...
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「1.65億円の壁」──富裕層課税強化が突きつける新たな現実

背景には、日本のミニマムタックス(極めて高い水準の所得に対する負担の適正化措置)の改正があります。この制度は2025年分所得から適用されている仕組みで、年間所得が3.3億円超の人が通常の所得税計算で22.5%を下回る場合に差額を追加課税する...
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税効果会計なしでも評価損益は必要か? 中小企業の財務報告をめぐる議論

導入:中小会計要領と評価基準中小企業の会計に関する基本要領(中小会計要領)は、大企業向けの基準を簡素化した会計ルールで、資産は原則として取得価額で計上し、時価評価は行わないとされています。売買目的の有価証券を除き、有価証券は取得原価で計上し...
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建築確認と固定資産税評価額の相克:構造変更リフォーム

建築確認制度の目的日本の建築基準法では、安全・衛生・周辺環境への影響に配慮した建築物を確保するために「建築確認」という手続きが定められています。新築はもちろん、主要構造部の半分以上を改修する大規模修繕や大規模模様替え、延べ床面積を増やす増築...
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固定資産税評価額÷0.7×1.1の法的根拠:行政基準と市場慣行

以下では、固定資産税評価額を0.7で割り1.1を掛けるという計算式の法的根拠について、弁証法的に検討します。まずこの計算式の背景にある「0.7」や「1.1」という数値の由来を明らかにし、次にそれらに対して異論・反論を示し、最後に両者を統合し...
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公示価格と実勢価格の乖離:1.1倍という経験則の論理

固定資産税評価額から土地の時価を推定する計算式では「固定資産税評価額÷0.7×1.1」という倍率が使われます。この式のうち「×1.1」は、公示価格を基準とする実勢価格(実際の取引価格)の乖離率を考慮したものです。公示価格は標準地の評価額であ...
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固定資産税評価額と相続税評価額の差異:税制目的からみた考察

導入:不動産に対する課税には、自治体が課す固定資産税と国税庁が課す相続税・贈与税があり、それぞれの基準となる評価額が異なる。固定資産税評価額は公示価格のおおむね70%を目安に自治体が3年ごとに見直し、相続税評価額(土地)は国税庁が毎年公表す...
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確定申告書と税務書類の保存期間完全ガイド

基本的な考え方保存期間の起算日個人事業者の帳簿や書類は、その年分の確定申告書の提出期限の翌日から保存期間を数えます。例えば 2024 年分の確定申告は 2025 年3月15日が期限なので、翌日の 3 月16日を起算日とします。法人の場合も決...