投資

コモディティ

有事の保険と非常時の資金源──中央銀行の金売買に見る歴史的必然

命題(戦略的な買い増し)2025年、中央銀行の金需要は高値にもかかわらず堅調で、年間純購入量は約863トンに達しました。ポーランドが102トン、カザフスタンが57トン、ブラジルが43トンを買い足し、SOFAZ(アゼルバイジャン国営石油基金)...
コモディティ

863トンの購入と限定的売却──中央銀行の金戦略の本質

中央銀行が2025年に買い増した金量は金相場が過去最高値を更新するなかでも約863トンで、2010~2021年平均(473トン)を大きく上回る規模でした。世界各国の外貨準備に占める金の割合を増やしたいとの意識が強まり、WGCの「中央銀行金準...
コモディティ

2024〜2026年最新の金鉱産出量の国別ランキング

グローバルの金鉱産出情勢金は希少性と価値保存機能を持つため、金鉱山の産出量を追跡することは戦略的に重要である。世界的な金鉱産出量は南極大陸を除くすべての大陸に広がっており、世界の金鉱産出量は2024年に総産出量3,300トンに達した。カナダ...
コモディティ

中露の金輸出禁止は市場を歪めるか

正(命題)中国とロシアは世界の金鉱山生産の約2割を占める主要生産国であり、とりわけロシアは欧米による制裁下でも金輸出で外貨を獲得してきた。この2国が金の輸出を全面禁止すれば、国際市場から年間600〜700トン規模の供給が失われることになる。...
個別銘柄

NUGT構成銘柄の2026年第一四半期決算公表日

VanEck Gold Miners ETF (GDX) を3倍にしたレバレッジETFである Direxion Daily Gold Miners Index Bull 2X Shares (NUGT) は金鉱山会社の株で構成されています。...
市場

基軸通貨ドルが支える米国市場の構造的優位性

米国の株式市場は、企業の高い収益性とイノベーションによって支えられている。例えば、S&P500の「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大手IT企業は平均20%前後の利益率を持ち、豊富なキャッシュと安価な資金調達力を背景に研究開発やM&Aに積...
インデックス

ドル覇権の影で上昇するS&P500――戦争下でも崩れない米国市場の論理

1. 外貨準備の構成2024年末時点で、各国中銀が保有する外貨準備(外国為替と金)の内訳は、ドル建て資産が依然として最大です。IMFのCOFER統計によると、2025年第2四半期に米ドル建て資産の比率は56.32%、ユーロ建ては21.13%...
コモディティ

束の間の安堵か、それとも嵐の前の静けさか

正:市場に広がった安堵感とその要因この週は、米国とイランの間で緊張緩和の兆しが見られたことや、米欧中の経済指標が予想を上回ったことが投資家心理を支えました。中東情勢では、米国・イスラエル対イランの戦闘が小康状態に入り、イラン外相がホルムズ海...
インデックス

オルカン批判を超えて ― 流動性選好と米国集中の合理性

問題提起(テーゼ)米国株比率が高く分散投資として不適という指摘日本の投資家向けに人気のインデックスファンド「eMAXISSlim全世界株式〈オール・カントリー〉(愛称:オルカン)」は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動...
コモディティ

金は守りか投機か―個人資金流入が変えた安全資産の本質

問題意識「有事の金」という言葉が示すように、戦争や災害、金融不安が起こるとゴールドが買われるという通説が根強い。しかし、2026年1月末と3月中旬のゴールド価格はイラン情勢悪化の中で大きく下落し、株式市場と同時に高騰する異例の局面も見られた...