2026-06

債券

市場が決める金利、政府が従う金利 ― 米国債利回りと新発債クーポン

序論米国債は世界で最も流動性の高い公債市場の一つであり、政府資金調達の中核を担う。市場で売買される既発債の利回り(市場金利)は、投資家が期待する将来の金利やインフレ率、リスクプレミアムなどを反映して変動する。一方、財務省が新規に発行する国債...
新自由主義

バブル経済の栄光と挫折――新自由主義台頭の歴史的必然

はじめに第二次世界大戦後の日本経済は、国家主導の高度成長と終身雇用によって「一億総中流」と称される社会を築いた。1980年代後半になると、日米貿易摩擦やプラザ合意後の円高対応として低金利政策や金融自由化が進み、株式や土地に資金が流入して「バ...
中央銀行

資本収益率5%、成長率2%の世界 ― 中央銀行は何を調整しているのか

ピケティ氏が『21世紀の資本』で提示した命題は、資本の純利潤率(r)が経済成長率(g)を上回る状況が構造的に存在し、長期的には資本所得が労働所得よりも早く増えるというものです。ニューヨーク連銀の解説によると、効率的な資本市場ではrは 4〜5...