フジャイラ(Fujairah, フジャイラー)

用語

**フジャイラ(Fujairah, フジャイラー)**は、**アラブ首長国連邦(UAE)**の7つの首長国の1つであり、重要な海運・石油取引拠点です。特に、**フジャイラ港(Port of Fujairah)とその周辺のバンカリング(船舶燃料供給)**市場が世界的に有名です。


フジャイラの海運・エネルギー関連の重要性

1. 世界最大級のバンカリング拠点

  • フジャイラ港はシンガポール、ロッテルダムに次ぐ世界3位のバンカリング(船舶燃料供給)ハブ
  • ペルシャ湾(ホルムズ海峡)を通過するタンカーの多くがフジャイラで燃料を補給
  • 低硫黄燃料油(VLSFO)、高硫黄燃料油(HSFO)、LNG燃料などの取り扱いがある。

2. 石油貯蔵・精製施設が集中

  • **フジャイラ石油産業ゾーン(Fujairah Oil Industry Zone, FOIZ)**には、大規模な石油貯蔵ターミナルが存在。
  • ADNOC(アブダビ国営石油会社)がフジャイラに**世界最大級の地下原油貯蔵施設(4200万バレル規模)**を建設中。
  • 貯蔵タンクを利用し、原油・石油製品のトレーディングが活発に行われている。

3. 地政学的リスクを回避する港

  • ホルムズ海峡を通らずにインド洋に直接アクセス可能な港であるため、イランとの緊張が高まる際の代替ルートとして重要
  • 多くのタンカーは、ホルムズ海峡のリスクを避けるため、フジャイラで積み替えを行う

海運市場との関連

1. フジャイラバンカー燃料価格

  • フジャイラのバンカー燃料価格は、シンガポール・ロッテルダムと並び、世界の指標として使用される
  • バンカー価格($/MT:トン当たりのドル価格)は、タンカーのTCE(Time Charter Equivalent)計算にも影響。

2. VLCC(超大型原油タンカー)の積み替えポイント

  • フジャイラ沖では、VLCC(超大型原油タンカー)からSuezmaxやAframaxに原油を積み替えるSTS(Ship-to-Ship)オペレーションが頻繁に行われる。

3. フジャイラ原油(Murban Oil)

  • フジャイラはアブダビ産「Murban Oil(ムルバン原油)」の主要輸出拠点
  • ICEフューチャーズ・アブダビ(IFAD)で取引されるMurban原油先物(Murban Futures)は、フジャイラの取引価格に影響。

フジャイラの戦略的意義

項目説明
バンカリング世界第3位の船舶燃料供給拠点(VLSFO、HSFO、LNG)
石油貯蔵ADNOCなどが大規模な石油貯蔵ターミナルを運営
地政学的リスク回避ホルムズ海峡を通らずに輸出可能
STSオペレーションVLCCからSuezmax/Aframaxへの積み替えが活発
原油先物取引ICE Murban Futuresに関連

フジャイラは、タンカー市場、バンカリング市場、石油トレーディングにおいて戦略的に重要な拠点であり、海運業界の動向に大きな影響を与えています。

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