財政投融資

政治経済

財政投融資(ざいせいとうゆうし)とは?

財政投融資(FILP: Fiscal Investment and Loan Program)とは、国が集めた資金を使って、公共性の高い事業に対して貸し付けや投資を行う仕組みのことです。
「第2の予算」とも呼ばれ、通常の一般会計予算とは異なる方法
で資金を供給します。


財政投融資の特徴

1. 資金の調達方法

  • かつては「郵便貯金」「年金積立金」などの公的資金を財源としていた(旧財投制度)。
  • 現在は「財投債」(政府が発行する債券)を市場で発行し、資金を調達(新財投制度)。

2. 使われる主な用途

財政投融資の資金は、民間では資金調達が難しい公共性の高い事業に使われます。

主な資金の供給先

分野対象機関・事業
社会資本整備日本政策投資銀行、都市再生機構道路・鉄道・港湾の整備
中小企業支援日本政策金融公庫低利融資、災害復興資金
教育・福祉日本学生支援機構奨学金制度
環境・エネルギーエネルギー関連事業再生可能エネルギー開発
国際協力国際協力機構(JICA)海外インフラ整備・ODA

財政投融資の仕組み

1. 旧制度(2001年以前)

  • 郵便貯金・年金積立金を財源として調達し、政府機関を通じて貸し出していた。
  • 問題点:資金が市場原理ではなく、非効率的な運用がされることがあった。

2. 新制度(2001年以降)

  • **「財投債」**を発行して市場から資金を調達する仕組みに変更。
  • より市場原理を取り入れた運営が行われ、不要な融資を減らす方向に。

財政投融資のメリット・デメリット

メリット

公共性の高い事業に安定した資金を供給
長期的な視点で投資が可能(例:インフラ整備)
民間では資金調達が困難な分野を支援(中小企業、奨学金など)

デメリット

市場原理が働きにくい → 効率的な資金配分が難しい場合がある
財投債の発行増加による国の財政リスク
不良債権化の可能性 → 貸し付けた資金が回収できない場合、財政負担になる


財政投融資と国債の違い

項目財政投融資(FILP)国債
財源財投債(市場発行)国債(政府発行)
主な用途政策金融機関、インフラ投資一般会計予算(政府支出)
返済方法貸付先からの返済税収などで返済
リスク貸し倒れリスクあり財政赤字の増加

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