NUGTとJNUGの比較

概要: NUGTとJNUGはいずれも金鉱株セクターに連動した2倍ブル型(レバレッジ2倍)ETFですが、対象とする指数や構成銘柄の規模の違いから、リスク・リターン特性や運用適性に差があります。以下の観点で主な違いを比較します。

比較項目NUGT (Direxion Daily Gold Miners Bull 2X)JNUG (Direxion Daily Junior Gold Miners Bull 2X)
連動指数NYSE Arca Gold Miners Indexに連動(大型金鉱株の指数)MVIS Global Junior Gold Miners Indexに連動(小型・ジュニア金鉱株の指数)
構成銘柄の特徴大型の金鉱企業が中心。例:Newmont社、Barrick社など大手金鉱株が上位中小型の金鉱企業が中心(ジュニア金鉱株)。例:Pan American Silver社、Hecla Mining社など
リスク・ボラティリティ**高い。**2倍レバレッジにより価格変動が大きい。大型株中心のためJNUGよりは相対的に変動は緩やかだが、それでもハイリスク。**非常に高い。**2倍レバレッジかつ小型株対象のため価格変動が極めて大きい。NUGT以上にボラティリティが高く、リスクも一段と高い。
過去のパフォーマンス傾向金価格上昇局面では指数の2倍以上に値上がりしやすく、大きな上昇率を記録する。反面、金市場の下落局面では大きく値下がりする。長期ではレバレッジETF特有の減価により元本割れしやすく, ジュニアほど極端ではないものの累積リターンがマイナスに陥りがち。金価格上昇局面ではNUGT以上に急騰することも多く、短期的に非常に高いリターンを得られる可能性がある。反面、下落局面では価値が激減しやすく、暴落幅も大きい。長期では減価が一層顕著で、長期の累積リターンが大幅マイナスとなりやすい。
投資適性(長期/短期)短期~中期のトレード向き。 相場の短期的な上昇を狙った投機やヘッジ目的に適する。長期投資には基本的に不向き(減価リスクが高いため長期保有で価値が目減りしやすい)。超短期の積極的トレード向き。 ごく短期の価格変動を利用したデイトレードなどに限って利用すべき。長期保有には全く不向き(長期間持てば持つほど価値が減少しやすく、リスク極大)。

まとめ: NUGTとJNUGはいずれも金鉱株の値動きを倍化するETFであり、通常のETFに比べ極めてボラティリティが高い点で共通しています。違いとしては、JNUGは小型(金鉱ジュニア企業)中心の分リスク・リターンがより大きく、NUGTは大型企業中心のため相対的に値動きがマイルドです。それでも両者とも短期的な値ざや取りやヘッジを目的とした商品であり、長期保有には適さない点に注意が必要です。

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