エヌビディア(NVIDIA)の最新PERと現在の評価水準

直近12ヶ月の実績PER(TTM)

2025年5月現在、エヌビディア(ティッカー: NVDA)の直近12ヶ月実績に基づく株価収益率(PER、TTMベース)は 約40倍 となっています。これは米ドル建ての現在の株価を、過去1年間の1株当たり利益(EPS)で割って算出した値です。つまり、過去1年間の実績利益の約40倍の株価水準 にあることを意味します。一般的にPERが40倍というのは非常に高い水準であり、エヌビディア株が直近の実績利益に対して大きなプレミアムで取引されていることを示しています。

将来の予想PER(Forward PER)

エヌビディアの**予想PER(フォワードPER)**は、アナリスト予想による今後1年間の予想EPSに基づき 20倍台後半(およそ30倍弱) と見込まれています。直近の実績PERより低い水準にあるのは、今後の大幅な利益成長が市場で織り込まれているためです。すなわち、現在の株価水準でも来年の予想利益で計算すれば約27~29倍程度のPERに収まり、予想される増益によって指標上は割高感がいくぶん緩和される格好です。

現在の評価水準の考察

以上の数値から、エヌビディア株は現在も非常に高い評価水準にあることが分かります。直近12ヶ月実績ベースで約40倍というPERは、米国株式市場全体の平均(S&P500のPERはおおむね20倍前後)と比較しても際立って高く、同社株価がいかに高い成長期待を織り込んでいるかを物語っています。一方、フォワードPERが20倍台後半に留まるのは、今後の利益拡大によって将来的には割高感がやや薄れるとの見方があるためです。ただし予想PER約30倍弱という水準自体も依然として高水準であり、これはエヌビディアがデータセンター向け半導体やAI関連需要の急拡大を背景に、将来の収益成長へ強い期待が寄せられていることを反映しています。要するに、現在の株価は足元の業績以上に将来の成長見通しを織り込んだプレミアムな水準と言えます。

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