「クアッド(Quad)」とは、「日米豪印戦略対話」(Quadrilateral Security Dialogue)の通称で、日本(Japan)、アメリカ(USA)、オーストラリア(Australia)、インド(India)の4か国による安全保障協力の枠組みを指します。
背景・目的:
- インド太平洋地域における安全保障の強化と安定の促進。
- 主に中国の海洋進出や軍事的拡張に対抗するため、4か国の連携を強化することが目的。
主な取り組み:
- 定期的な首脳会合や外務大臣会合を開催。
- 防衛協力、共同訓練(マラバール海軍演習)、インフラ整備支援、サイバーセキュリティ協力、サプライチェーン強化など幅広い分野での連携を推進。
特徴・性格:
- 正式な軍事同盟ではないものの、事実上の安全保障協力ネットワークとして機能。
- 民主主義、法の支配、航行の自由、開かれた国際秩序などの普遍的価値観を共有する4か国が結束している点が特徴。
要約すると、クアッドは日米豪印の4か国が中心となって、主に中国の地域的影響力の拡大に対処することを目指す安全保障を軸とした協力体制です。
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