- レバノン – 一般政府債務/GDP比: 360.85%(2021年)。名目GDP:約19,782(百万USD)、政府債務:約71,383(百万USD)。
- 日本 – 比率: 239.97%(2023年)。名目GDP:約4,213,176(百万USD)、債務:約10,110,359(百万USD)。
- スーダン – 比率: 189.64%(2021年)。名目GDP:約35,141(百万USD)、債務:約66,642(百万USD)。
- エリトリア – 比率: 179.66%(2020年)。名目GDP:約2,112(百万USD)、債務:約3,794(百万USD)。
- シンガポール – 比率: 174.30%(2024年)。名目GDP:約555,869(百万USD)、債務:約968,879(百万USD)。
- ギリシャ – 比率: 153.60%(2024年)。名目GDP:約257,125(百万USD)、債務:約394,944(百万USD)。
- イタリア – 比率: 135.30%(2024年)。名目GDP:約2,371,812(百万USD)、債務:約3,209,061(百万USD)。
- バーレーン – 比率: 123.02%(2023年)。名目GDP:約46,194(百万USD)、債務:約56,828(百万USD)。
- カーボベルデ(カーボベルデ諸島) – 比率: 114.04%(2023年)。名目GDP:約4,954(百万USD)、債務:約5,650(百万USD)。
- ブータン – 比率: 107.78%(2024年)。名目GDP:約3,939(百万USD)、債務:約4,245(百万USD)。
背景とGDP規模との関係
債務比率上位国の背景は多様である。レバノンやスーダン、エリトリアなどは政治・経済の混乱や紛争、金融危機により財政赤字が膨らみ、名目GDPに対して債務が極端に大きくなっている。一方、日本・イタリア・ギリシャのような先進国では、少子高齢化や社会保障費負担の増大、低成長期の財政出動など構造的要因で債務が積み上がった。また、バーレーンやブータン、カーボベルデなど小規模経済国では、経済規模に比してインフラ投資や財政支出を借入でまかなうケースが多く、比率が高くなりやすい。
これら上位国には経済規模が大きい国(日本やイタリア)と小さい国(レバノンやブータン)が混在しており、GDP額と債務比率には一概の相関は見られない。一般に、GDPが大きい国は債務総額を巨額にできるため比率は抑えられやすいが、支出超過が続くとやはり高い水準となる。一方、小国では少しの債務増加でも比率が跳ね上がる。上位リストでは、このような両極端の例が並んでおり、高い債務比率の背景としては「経済危機や財政赤字の累積」「社会保障支出や構造的出費の膨張」「経済規模の小ささ」などが挙げられる。共通点として、いずれも持続的な財政収支の悪化を抱えている点が目立つ。
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