オルソケラトロジーとは

オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは、特殊なコンタクトレンズを夜間の睡眠中に装用することで角膜の形状を一時的に矯正し、日中の裸眼視力を向上させる治療法です。略して「オルソK」とも呼ばれます。

治療の仕組み

特殊な硬質コンタクトレンズ(高酸素透過性のハードレンズ)を就寝時に装用します。睡眠中に角膜の中央部を平坦化させることで、角膜の屈折力が調整され、近視や乱視の症状が軽減します。これにより、翌日の日中は裸眼でもよく見える状態になります。

特徴とメリット

  • 日中の眼鏡やコンタクトレンズが不要になる。
  • 手術を必要とせず、レーシックのような不可逆的変化を伴わない。
  • 近視の進行を抑制する効果があるとされている。

効果が得られやすい対象

  • 軽度から中程度(-1.0D~-6.0D程度)の近視の方
  • 軽度の乱視の方
  • 成長期の子ども(近視の進行を遅らせる目的)

注意点とデメリット

  • 毎晩の装用が必要で、治療をやめると元の視力に戻る。
  • 定期的な検査と適切な衛生管理が必要で、ケアを怠ると感染症のリスクが高まる。
  • 高度な近視や角膜形状に問題のある人には適さない場合がある。

治療の流れ

  1. 眼科で適性検査を受け、レンズを処方。
  2. 就寝中にレンズを装用。
  3. 定期的な検診で視力や角膜の状態を確認。

総括

オルソケラトロジーは、安全性が高く、非侵襲的に視力改善を図れる点で注目されていますが、継続的な管理と適切な使用方法が重要な治療法です。

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