Ken Kurahashi

経営

企業理念という「会社の憲法」全体意思による会社統治の試み

問題意識この文書は、会社を憲法になぞらえた「企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー等)」を社員全員で決定するという大胆な統治モデルを取り上げています。企業理念を最も体現する社員を管理職とし、彼らが損な役割を率先して担い、一般社員を模範で導...
政治経済

君主を否定する共和制、君主を無力化する立憲君主制

共和制とは共和制(共和国)は、一般に君主を持たない政体であり、より正確には主権が君主以外にある政体です。国王や皇帝といった世襲君主を排し、選挙などで選ばれた代表が国政を担う仕組みを指します。たとえばアメリカやフランスはこの形態をとります。主...
政治経済

恩恵としての権利:欽定憲法の歴史的性格

欽定憲法とは欽定憲法は、君主が自らの意思で制定し、国民に授ける形で成立した憲法を指します。国民は制定に関与せず、主権は君主にあり、国民の権利や自由は君主からの「恩恵」とされます。19世紀初頭から20世紀初頭にかけて絶対君主制に改革の圧力が高...
政治経済

列強の均衡か、民族の覚醒か ― ベルリン条約体制の内在的矛盾

背景:露土戦争とサン・ステファノ条約1877~78年の露土戦争でロシアがオスマン帝国に勝利すると、両国は1878年3月のサン・ステファノ条約を結んだ。この条約はブルガリアを「自治の従属公国」(キリスト教政府と自国軍を持つ)として構成すること...
政治経済

「立憲」とは何か:絶対王権から憲法支配へ

「立憲君主制」(りっけん君主制)とは、君主が支配する君主制において、君主の権力が憲法によって制限される政治形態です。日本語の「立憲」は、辞書によると「憲法を制定すること」を意味し、政治の世界では「憲法に基づいて政治を行うこと」、つまり権力者...
投資

揺らぐドル覇権:基軸通貨は「不滅」か「相対化」か

テーゼ:ドル覇権は当面揺らがないネットワーク効果と流動性ドルは国際金融システムの中心的な決済通貨であり、ドル建て取引の多さが他の取引主体にもドル建て資産の保有を促すという自己強化的な仕組みが存在します。ドル建て資産への需要が高まるほど米国債...
投資

勝者が入れ替わる市場:米国株・金・新興国を貫く循環の論理

テーゼ(米国株の“幸運の時代”)米国株の長期的な優位:S&P500は1871年以降のインフレ調整後配当再投資込みで年率7%超の成長を示し、1980年代以降のマルチプル拡大やIT・ハイテク分野の躍進に支えられて8〜12%台にまで上昇した(記事...
投資

安全資産をレバレッジするという逆説:UGLの構造的リスクを読む

テーゼ(利点)高レバレッジへのアクセスの容易さ – UGLはBloomberg Gold Subindexの1日当たり2倍の変動を目指す商品であり、投資家は先物やスワップを個別に取引しなくても金価格の2倍の値動きにアクセスできる。ProSh...
投資

UGLはなぜ短期向きなのか:―ETN的リスクを抱えるETFの正体

テーゼ:UGL(ProShares Ultra Gold)の魅力高い倍率:UGLは金先物の日々の変動を2倍に拡大することを目指すレバレッジ型商品であり、上昇局面では金価格を上回るリターンを狙える。通常の金ETFや金連動型商品と比べて少ない資...
投資

コモディティ・プール型ETFと一般ETF:同じETFでも全く異なる構造

テーゼ:コモディティ・プール型ETFの意義コモディティ・プール型ETFは原油・金・穀物といった商品市場に直接参加する手段として登場した。これらの商品は株式や債券のように企業の配当や利息を生まないため、現物保有では収益が限定されやすい。コモデ...