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金高騰は通貨秩序再編の前触れか:中国の米国債離れをどう読むか

テーゼ(賛成側の視点)近年、中国は米国債を減らし金を積み増す動きを強めています。米財務省のデータによると、2025年11月時点の中国の米国債保有額は6,826億ドルと2008年以来の低水準であり、公式報道では過去18年間で最低となっています...
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評価益課税が阻む金投資:機関投資家が金を避ける構造的理由

日本の法人税法では、短期的な価格変動で利益を得る目的で取得した金・銀・白金などは「短期売買商品」に区分され、期末に市場価格で時価評価し、その評価益・損を所得計算に組み入れることが義務付けられています。含み益であっても期末の評価益が益金に算入...
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ドルの黄昏と金の復権:中央銀行行動から見る世界金融の現在地

はじめにブリッジウォーター・アソシエーツ創設者のレイ・ダリオは、近年「世界の貨幣秩序が崩壊しつつある」と警告している。彼は米国および同盟国間の信頼の低下や過剰な政府債務を指摘し、中央銀行は米国債などの法定通貨建て債券を敬遠し始め、代わりに金...
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紙幣の終焉と金の復権:フォン・グライアーツ氏の警告

テーゼ:紙幣の価値低下が金価格を押し上げるという主張グライアーツ氏は、米国を中心とした国家の巨額債務とインフレにより通貨の価値が持続的に下落し、その結果として金の価格が大きく上昇すると強調する。彼は、米政府が膨らむ財政赤字を「紙幣印刷」で賄...
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金を「持つ」ことと「取引する」こと:デジタルゴールドと金ETF

1. 対象・枠組みデジタルゴールドは、顧客が少額単位から24K純金をオンラインで購入し、提供者が顧客名義で保管する商品です。金は専用の保管庫に置かれ、後で売却や現物引き渡しができる。プラットフォームにより便利さや金の純度保証が強調されます。...
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「最も儲かるのは鉱山株」なのか:操作論とファンダメンタルズの対立

命題:貴金属市場と鉱山株は操作されている金・銀・プラチナといった貴金属市場では、実際に違法取引や価格操作が摘発された事例が存在します。例えば欧米の大手銀行が長期間にわたり金価格を不正に操作していたとする集団訴訟が提起されており、プラチナ・パ...
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減速か、成長か:JPモルガン・ヘルスケア会議が映した市場の二面性

JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス初日(2026年1月12日)は、買収や大幅なガイダンス変更といった派手なニュースがなく、全体的に静かな幕開けとなりました。その中で注目されたのが、トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM...
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金利循環と資産選好:利下げの金、利上げの債券という通俗命題を疑う

前提:金利変動と資産価格のメカニズム金利は資金調達コストや資産の割引率を左右するため、株式・債券・コモディティなどの価格に大きな影響を及ぼします。一般に金利が低下すれば(利下げ局面)、企業の借入コストが下がり、将来の利益を現在価値に割り引く...
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高騰する金価格と増えない供給:「ピークゴールド」再考

背景世界の鉱山からの金供給は近年横ばいで推移している。2018年には年間約3,658トンと過去最高を記録したが、その後はほぼ横ばい状態が続き、2024年の生産量は3,645トンと依然として高い水準だった。2025年は第3四半期までの実績から...
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紙の銀と実在の銀:価格乖離が暴く市場構造の限界

1. テーゼ(命題):急騰と現物不足が招くETF破綻の危険史上空前の価格上昇2025年の銀は150%超の高騰を記録し、2026年初頭も70ドル台という高値圏にあります。主因は中東・BRICS諸国の金買いに続くドル回避、米国財政悪化への警戒、...