確かに、2024年のドル円相場であるが、巷間では円高予想が大勢を占めている。FRBの利上げ打ち止めに伴う年内の利下げの開始、及び日銀の金融緩和の終了が主な根拠である。しかし、私は、今年は主に140円~150円の圏内で推移すると考える。
まず、日本の貿易赤字が近年拡大している。もちろん、ウクライナ戦争による原油高といった一時的な理由もある。一方、Google,Amazon,Microsoft等米国のサービスが日本国内の生活に浸透しており、この支出は短期的でなく長期に及ぶものである。よって、今年も貿易赤字になるだろう。原油取引や米サービスの利用はドル建てで行われていることからドルの流出が継続し、金利の影響があったとしても円高にはならないだろう。
次に、日本政府はインフレを志向しているため、大企業に賃金上昇を促している。金融緩和をやめれば、物価上昇のための賃金上昇に水を差すことになり、行動が矛盾する。よって、今年も日銀は金融緩和を継続するだろう。
よって、今年も円安基調と考える。安心して米国株投資ができる一年となるだろう。
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