労働組合(労組)と協同組合(協組)

用語

労働組合(労組)と協同組合(協組)は、どちらも労働者や消費者の権利を守るための組織ですが、目的や運営の仕組みが異なります。

1. 目的の違い

  • 労働組合(Union): 労働者が雇用主に対して団結し、労働条件(賃金、労働時間、福利厚生など)の改善を交渉するための組織。
  • 協同組合(Cooperative): 経済的な利益や生活の向上を目的に、組合員(労働者、消費者、生産者など)が共同で事業を運営する組織。

2. 組織の主体

  • 労働組合: 労働者が主体となり、雇用関係にある企業や産業ごとに組織される。
  • 協同組合: 労働者、消費者、農民、生産者など、共通の目的を持つ人々が組合員となり、自らの事業を共同運営する。

3. 運営方法

  • 労働組合:
    • 組合員の会費や企業との交渉によって資金を得る。
    • ストライキや団体交渉を通じて労働条件の改善を目指す。
  • 協同組合:
    • 組合員が出資し、民主的に運営(「1人1票」)。
    • 事業の利益は組合員に還元される(配当やサービスの向上)。

4. 活動範囲

  • 労働組合:
    • 労働者の権利保護や待遇改善に特化。
    • 経済的な問題だけでなく、政治活動を行う場合もある。
  • 協同組合:
    • 労働者協同組合(worker cooperative)は、組合員が会社を所有・運営。
    • 消費者協同組合(生協)は、消費者が共同で商品を購入・供給。
    • 農業協同組合(農協)は、農家が共同で販売・仕入れを行う。

5. 例

  • 労働組合: 連合(日本最大の労組連合体)、全労連、全労協、UAゼンセンなど。
  • 協同組合: 日本生活協同組合連合会(生協)、JA(農協)、労働者協同組合ワーカーズコープなど。

まとめ

項目労働組合協同組合
目的労働条件の改善共同運営による経済的利益の向上
主体労働者労働者、消費者、生産者など
資金会費・企業交渉出資金・事業収益
運営ストや交渉で待遇改善事業の共同運営
活動範囲雇用関係に基づく生活や経済全般

労働組合は「労働環境の改善」にフォーカスし、協同組合は「経済活動の共同運営」に重点を置いている点が大きな違いです。

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