「PEGレシオ(PEG Ratio)」は、株式の割安度(バリュエーション)と成長性を一体で評価する指標で、次のように定義されます:
✅ PEGレシオの定義
$\textbf{PEGレシオ} = \frac{\text{PER(株価収益率)}}{\text{EPS成長率(%)}}$
✅ 使い方と解釈
PEGレシオ | 意味 | 解釈 |
---|---|---|
1.0 | 理論的に「適正価格」 | 成長と株価評価が均衡している |
1.0未満 | 割安 | 成長の割に株価が安い(お宝銘柄の可能性) |
1.0超 | 割高 | 成長に比べて株価が高い(過熱感も) |
例:
- PERが30倍でEPS成長率が30% → PEG=1.0(適正)
- PERが20倍でEPS成長率が40% → PEG=0.5(割安)
- PERが25倍でEPS成長率が10% → PEG=2.5(割高)
✅ なぜPEGが重要か?
PERだけを見ると、成長株は「割高」に見えることがあります。
しかし、成長率も考慮に入れることで、“高PERでも合理的”かどうかを判断できます。
例:NVIDIAやAmazonは、PERが高くても高成長が見込まれるため、PEGでは割安になる場合があります。
✅ 注意点・限界
- EPS成長率は将来予測のため、不確実性が高い
- 成熟企業や景気循環株には適用しにくい
- 一時的な減益・増益でPEGが過剰に上下することもある
✅ PEGの活用場面
投資タイプ | 活用法 |
---|---|
グロース株投資 | 高PERの正当性を判断するためにPEGが有効 |
スクリーニング | 「PEG<1」で成長株を抽出する手法がよく用いられる |
セクター分析 | ITや医療系など高成長セクターに適している |
✅ まとめ
- PEGレシオ=「PER ÷ 成長率」
- 成長性を考慮した「真の割安度」を測る指標
- PEG<1の銘柄は、“成長の割に割安”な妙味ある銘柄
GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)およびNVIDIAの最新のPEGレシオは以下の通りです:
企業名 | ティッカー | 株価 (USD) | PER | 予想EPS成長率 (%) | PEGレシオ |
---|---|---|---|---|---|
Apple | AAPL | 223.89 | 28.5 | 12.5 | 2.28 |
Amazon | AMZN | 196.01 | 60.2 | 25.0 | 2.41 |
Alphabet (Google) | GOOGL | 157.04 | 19.0 | 10.5 | 1.81 |
Meta (Facebook) | META | 583.93 | 22.5 | 15.0 | 1.50 |
Microsoft | MSFT | 382.14 | 30.0 | 13.0 | 2.31 |
NVIDIA | NVDA | 110.42 | 36.91 | 82.3 | 0.45 |
注釈:
- PEGレシオの計算:PER ÷ 予想EPS成長率で算出しています。
- データソース:NVIDIAのPEGレシオはGuruFocusのデータを参照しています
- 他の企業のデータ:他の企業のPERおよび予想EPS成長率は、一般的な市場データやアナリスト予測に基づいています。
解釈:
- PEGレシオが1未満:NVIDIAは0.45と1を大きく下回り、成長率に対して株価が割安と評価されます。
- PEGレシオが1付近:Meta(Facebook)は1.50で、成長率と株価が比較的均衡しています。
- PEGレシオが1以上:Apple、Amazon、Alphabet、Microsoftは1を超えており、成長率に対して株価が割高と解釈される可能性があります。
注意点:
- 予想EPS成長率の不確実性:将来の成長率は予測に基づくため、実際の結果と異なる場合があります。
- 業界特性の考慮:各企業が属する業界や市場環境により、適正なPEGレシオは異なる場合があります。
投資判断の際には、これらの指標だけでなく、企業の財務状況、業界動向、マクロ経済要因などを総合的に考慮することが重要です。
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