NUGT(Direxion Daily Gold Miners Index Bull 2X Shares)のベンチマーク指数

現在のベンチマーク指数(正式名称と概要)

Direxion社のレバレッジETFであるNUGT(Direxion Daily Gold Miners Index Bull 2x Shares)は、NYSE Arca Gold Miners Index(NYSE Arcaゴールド・マイナーズ指数)をベンチマーク(連動指数)としています。NYSE Arca Gold Miners Indexは、世界各国の金鉱株(および一部銀鉱株)で構成される株価指数です。指数は修正時価総額加重型で算出されており、先進国・新興国を問わずグローバルに事業を展開する金採掘企業を主な構成銘柄としています(銀採掘への依存度が高い企業は指数内ウェイトが20%未満に制限されています)。構成企業には大型株だけでなく中小型の企業や、米国外に本拠を置く企業も含まれており、金関連株全体の動きを反映するよう設計されています。

指数の構成(主要企業・セクター・地理的特徴)

NYSE Arca Gold Miners Indexの構成上位には世界を代表する金鉱採掘企業が名を連ねています。2025年中頃時点の主な構成銘柄と比率の例は以下の通りです。

  • ニューモント (Newmont Corporation) – 約13%(米国の大手金鉱企業)
  • アグニコ・イーグル・マインズ (Agnico Eagle Mines) – 約12%(カナダの大手金鉱企業)
  • ウィートン・プレシャス・メタルズ (Wheaton Precious Metals) – 約8%(カナダの貴金属ストリーミング企業)
  • バリック・ゴールド (Barrick Gold Corporation) – 約7%(カナダの大手金鉱企業)
  • フランコ・ネバダ (Franco-Nevada Corporation) – 約6%(カナダの金・貴金属ロイヤリティ企業)

これらはいずれも金の採掘や貴金属ビジネスに関わる企業で、セクター分類上は素材(マテリアル)セクターの金鉱業に属します。指数全体として北米の企業が大きな比重を占めている点も特徴で、国別構成比はカナダ約54%、米国約18%を合わせて7割強に達します。そのほかオーストラリア(約10%)、南アフリカ(約6%)、英国(約6%)、中国(約5%)など、世界各地域の金鉱企業が含まれています。

ベンチマーク指数の変更履歴

NUGTは2010年12月の設定以来一貫してNYSE Arca Gold Miners Indexをベンチマークとして運用されてきており、これまでベンチマーク指数の変更はありませんでした。しかし、2025年9月19日以降、NUGT(および対のベア型ETFであるDUST)の基準指数がNYSE Arca Gold Miners IndexからMarketVector Global Gold Miners Index(マーケットベクター・グローバル金鉱株指数)へ変更される予定です。この新ベンチマークもグローバルな金鉱採掘企業を対象とした指数であり、現在の指数と類似した構成・エクスポージャーを提供するとされています(運用上の効率化を図るための変更)。つまり、ベンチマークの提供元・指数名が変わるものの、投資対象となる金鉱株の範囲やセクター特性に大きな違いはない見込みです。

要約(日本語)

NUGTは現在、NYSE Arca Gold Miners Index(世界の金鉱株で構成された指数)に連動しています。主要構成銘柄にはニューモントやアグニコ・イーグル・マインズなど金鉱業の大手企業が含まれ、カナダや米国の企業が指数全体の過半を占める点が特徴です。また、2025年9月にベンチマーク指数がNYSE Arca Gold Miners IndexからMarketVector Global Gold Miners Indexへと変更される予定で、従来同様にグローバルな金鉱株セクターへの投資成果を2倍化して提供する方針です。

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