ドル建て金価格の長期推移（名目値 vs 実質値）

図は1700年代～現代の金価格推移を示しています。青線がドル建ての名目金価格、オレンジ線が米国CPIでインフレ調整した実質金価格です。米国は1834年に1オンス $20.67 で金価格を固定し（1933年まで維持）、その後1934年に固定価格を $35 に引き上げました（大恐慌期）。図では1930年代まで名目価格がほぼ横ばいであることが分かります。1971年のニクソン・ショックで金とドルの連動が解消されると、名目価格は1970年代から急騰し、1980年1月には当時史上最高値の約$665を記録しました。実質価格（オレンジ線）はインフレの影響を除外しているため、長期的にはゆるやかな上昇トレンドを描いています。

1930年代（大恐慌期）: 米国は1933年に金本位制を事実上停止し、1934年に公式価格を$20.67から$35に引き上げました。この間、金価格は約67%上昇しました。
1971年（ニクソン・ショック）: ブレトンウッズ体制崩壊で金とドルの交換比率が廃止され、金価格は自由変動へ。以降1970年代にかけて大幅に上昇し、1980年1月には$665（当時）に達しました。
2008年（世界金融危機）: リーマン・ショックなどで金融市場が混乱し、安全資産とされた金は急騰。2008年10月の約$730から2010年10月には$1,300まで上昇しましたinvestopedia.com。

これらのポイントがグラフの大きな変動として読み取れます。引用資料は上記の通りですinvestopedia.com。

参考: 上図は各種文献データをもとに作成しています。歴史的背景については、米国の金価格固定政策やブレトンウッズ崩壊後の変動などが詳述されています。

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