建設条件と内政効果
南蛮寺は郡開発で建築できる上位集落の一つで、城の開発度が一定以上(目安として城開発率70%以上)になり、所領内の農村・市を十分掌握すると「領内問題」で建設提案が出る。建設すると商業が+300され、金銭収入が増加する(基礎効果)。また、南蛮寺を建てると南蛮交易という政策が発令可能になる。内政面では主に商業増加が中心で、石高(兵糧の元)や技術開発などには直接効果はない。なお、南蛮寺は歴史上キリシタン勢力の多い西日本地方にしか出現せず(東北・関東・甲信ではほぼ建設不可)、東日本勢力は獲得のために西国まで領地を広げる必要がある。
軍事面の効果と政策活用
南蛮寺自体は内政施設だが、建設すると発令できる政策「南蛮交易」が合戦(特に城攻め)に大きく影響する。南蛮交易を施行すると、城攻めで「強行」(突撃)攻撃時に城耐久へのダメージが増加し、革新主義の武将の忠誠心が上昇する。具体的には★1で耐久ダメージ+10%、★2で+25%、★3で+50%(いずれも忠誠+1)。★2以上では原作版で投げ焙烙(火薬瓶)ダメージ+25~50%の効果もある。パワーアップキット(PK)版では、投げ焙烙ダメージ効果が削除され、その代わり城や砦への攻撃中に部隊の攻撃力+15%が追加される。南蛮交易は城を短期間で落としたい場面で有用で、威力を活かすには武勇・攻撃の高い武将を城攻めに投入するとよい。なお、南蛮寺を建設した城では城兵力(最大兵数)が大幅に増加する特別効果がある。PK版では南蛮寺が大農村同等の効果(石高+1000、兵力+1500)とみなされ、城の守備兵力が飛躍的に増える。ただし通常版ではこの石高効果は無く、城兵力増加は起こらない。城に南蛮寺が無い場合はこの特別効果もない。
その他の影響(外交・文化・技術)
南蛮寺には外交・文化・技術面の直接効果はない。建設自体はキリシタン寺院建造という設定だが、ゲーム内では特定勢力との友好や技術開発に直結する要素はない。あえて注意点を挙げると、大友家の固有政策「切支丹布教」などで領内の**寺(寺社)**を全て南蛮寺に変えると、通常の寺院に必要な政策「寺社寄進」が実行できなくなる。この場合、金峯山寺などの寺院に依存する効果も失われ、商業収入が変動するので計画的に使う必要がある。また、PK版では勢力目標(合戦目標)に「南蛮寺○基建設」といった項目があり、一定数以上の南蛮寺を建設すると商業効果がさらに増大するボーナスが付く(例:南蛮寺を4基・15基といった達成で追加商業+800/+1600など)。
通常版 vs DLC(PK)での違い
- 建設効果の基本: 通常版もPK版も「商業+300で南蛮交易実行可能」という基本効果に違いはない。
- 城兵力増加: PK版のみ、南蛮寺が城の石高+1000(兵力+1500)とみなされるため、建設した城の守備兵力が大幅に増加する。通常版にはこの効果はない。
- 政策効果の差: 南蛮交易の基本効果(強行時ダメージ増、革新武将忠誠+)は同じだが、PK版では上級で投焙烙のダメージボーナスがなくなり、その代わり「設備攻撃(城壁攻撃)中の部隊攻撃+15%」が追加されている。
- 勢力目標/名所効果: PK版では「南蛮寺建設数に応じた勢力目標」の達成で商業ボーナスが得られる。通常版にはこの目標達成システムは無い。
- その他: DLCアップデートによる大きな変化は上記の通りで、南蛮寺自体の建設条件や効果自体に変化はないが、周辺要素が強化されている。
要点まとめ
- 建設条件・効果: 郡開発で建設可。城開発度70%以上など高い条件が必要。建設すると商業+300と政策「南蛮交易」が解放される。
- 内政効果: 商業が増加し金銭収入が増える。外交・技術・文化への効果は特にない。城兵力増加は通常版無効だがPK版では大農村並みの石高+1000で兵力大幅増加する。
- 政策「南蛮交易」: 城攻め(強攻)時に城耐久へのダメージが増え、革新主義武将の忠誠が上がる。PK版では城砦攻撃中の部隊攻撃も上昇(投焙烙ダメージはPK版で廃止)。強攻中心の攻略に有効。
- DLC(PK)固有: 勢力目標で南蛮寺の建設数に応じた商業ボーナスが得られる。また城兵力増加と政策効果の追加変更がある(通常版には無い)。
- 運用: 可能な限り早く南蛮寺を建て、商業強化と南蛮交易の発動準備を整える。西日本の城で建設しやすいため、東日本勢は領土拡大を図る価値がある。
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