1 概要
車名 | 位置づけ | 主な特長 |
---|
ハスラー (Hustler) | クロスオーバーSUV風の軽自動車。「遊べる軽」をコンセプトに、悪路やアウトドアを意識した車高の高さや角張ったデザインが特徴。2024年5月のモデルではマイルドハイブリッド仕様の自然吸気エンジンとターボエンジンを用意し、オフロードテイストの“タフワイルド”も設定。 | 上位グレード“タフワイルド”は水に強い撥水シートやマットカーキ調の内装を採用し、シートをフラットにして2人用の就寝スペースをつくることができるdailyrevs.com。自然吸気エンジン(48 hp)とターボエンジン(63 hp)の2種類があり、どちらもCVTで2WDまたは4WDを選択できるdailyrevs.com。 |
スペーシア (Spacia) | スーパーハイトワゴン型の軽自動車。ファミリー向けに広い室内空間とスライドドアを備える。2013年発売時から長い室内長と軽量化を特徴とし、2023年11月に現行型(MK94S/MK54S)が登場。 | 室内長は約2,155~2,215 mmでクラス最長とされglobalsuzuki.com、室内高も1,375~1,415 mmとハイトワゴンならではの開放感がある221616.com。両側スライドドアや低床ステップ、一発操作の電動スライドドアを採用し、乗降性が高いglobalsuzuki.com。マイルドハイブリッドの自然吸気エンジン(52 hp前後)とターボエンジン(64 hp)を用意する。 |
2 価格帯比較(2024〜2025年モデル)
Goo‑net Exchange によるメーカー希望小売価格(消費税込み)
車名・主なグレード | 発売時期 | 車両重量 | 価格帯 |
---|
ハスラー (MR92S/MR52S系) | 2024年5月発売 | 820〜890 kg221616.com | 151万8,000〜197万2,300円。自然吸気の「HYBRID G」2WDが約151万8,000円、ターボ付きの「HYBRID Xターボ」やオフロード仕様の「TOUGH WILDターボ」4WDが最高約197万2,300円dailyrevs.com。 |
スペーシア (MK94S/MK54S系) | 2023年11月発売 | 850〜930 kg221616.com | 153万0,100〜189万0,900円。標準車の「HYBRID G」2WDが約153万0,100円、上級グレード「HYBRID X」4WDが最高約189万0,900円 goo-net-exchange.com。ターボ付きの派生車「スペーシアギア」や「スペーシアカスタム」は180〜219万円台とやや高い。 |
備考: 中古車相場ではハスラーが約14万~217万円、スペーシアが約5万~202万円で流通しており221616.com、新車価格帯とほぼ一致している。
3 ボディサイズ・室内空間の違い
項目 | ハスラー | スペーシア | コメント |
---|
全長/全幅/全高 | 3395×1475×1665~1680 mm221616.com | 3395×1475×1735~1785 mm221616.com | 全長と全幅は同じ軽自動車規格だが、スペーシアの全高は約7〜10 cm高く、室内高も高い。 |
室内長/室内幅/室内高 | 2035〜2215 mm/1295〜1330 mm/1250〜1270 mm221616.com | 2155〜2215 mm/1320〜1345 mm/1375〜1415 mm221616.com | スペーシアは長さ・幅・高さともに余裕があり、チャイルドシート装着時の余裕や後席での着替えなどに向く。ハスラーもシートアレンジによって荷室が広くなるが室内高は低い。 |
車両重量 | 750〜890 kg221616.com | 840〜930 kg221616.com | スペーシアの方が車高が高く、スライドドア機構を備える分やや重いが、ハスラーよりも室内空間が広い。 |
最低地上高 | 175〜180 mm221616.com | 150〜155 mm221616.com | ハスラーはSUVテイストのため地上高が高く、悪路や雪道での走破性が高い。スペーシアは都市部や駐車場で乗降性を重視。 |
最小回転半径 | 約4.6 m221616.com | 約4.2~4.4 m221616.com | スペーシアは全高が高いがホイールベースはほぼ同じなので、小回り性能が良い。 |
4 動力性能と燃費
エンジン・出力
車名 | エンジン種類 | 最高出力 | 特記事項 |
---|
ハスラー | 660 cc 直列3気筒マイルドハイブリッド(自然吸気/ターボ) | 自然吸気 48 hp、ターボ 63 hpdailyrevs.com | CVTと組み合わせ、2WDまたは4WD。自然吸気は街乗り中心、ターボは坂道や高速でも余裕がある。 |
スペーシア | 660 cc 直列3気筒マイルドハイブリッド(自然吸気/ターボ) | 自然吸気 約52 ps、ターボ 64 ps221616.comglobalsuzuki.com | スーパーハイトワゴンであるが、同じR06A型エンジンを採用しており動力性能はハスラーとほぼ同等。 |
燃費(WLTCモード)
車名 | WLTCモード燃費 (km/L) | JC08モード燃費 (km/L) | 解説 |
---|
ハスラー | 約20.8〜25.0 km/L221616.com | 約23.2〜32.0 km/L221616.com | 車両重量が軽いグレードでは25 km/L前後の実測値が出る。ターボ車や4WDは若干燃費が落ちるが、軽自動車規格としては良好。 |
スペーシア | 約20.2〜25.1 km/L221616.com | 約25.0〜32.0 km/L221616.com | 車重がやや重いが空力改善や燃費志向の制御によりハスラーと同等の燃費を実現。ハイブリッド機構によるアイドリングストップも影響。 |
5 使い勝手と特徴の比較
項目 | ハスラーの特徴 | スペーシアの特徴 |
---|
デザイン・コンセプト | 角張ったボクシーなクロスオーバーSUVデザイン。2024年登場の「タフワイルド」では黒いグリルやバンパー、15インチホイールを採用し、アウトドアテイストを強調dailyrevs.com。 | 背が高くプレーンなワゴンスタイル。標準車はシンプルな顔つき、カスタムやギアではヘッドランプやエクステリアが個性的になる。女性や家族向けに開発されたglobalsuzuki.com。 |
乗降性・使い勝手 | 後席はヒンジドアで開口部はやや狭いが車高が高いため足元の段差が小さく、地上高もあるので悪路や雪道でも安心。撥水シートやフラットに倒せるシートで車中泊にも対応dailyrevs.com。 | 両側スライドドアと低床構造により子供や高齢者でも乗り降りしやすい。電動スライドドアを採用し、ボタン1つで開閉できるglobalsuzuki.com。室内高が高く着替えや荷物の積み降ろしが楽。 |
室内装備 | 多彩な収納スペース、後席を倒してフラットにすればフルフラットの荷室になり、アウトドア用品や自転車などを搭載しやすい。タフワイルドでは水や汚れに強いシートを採用dailyrevs.com。 | スライドする後席とフラットな床で広い荷室を確保。室内高が高く、チャイルドシートを装着しても余裕がある。モデルによっては後席用テーブルやUSBソケットなど家族向け装備が多い。 |
安全装備 | スズキセーフティサポート(衝突軽減ブレーキ、車線逸脱抑制、標識認識など)を全車に採用し、タフワイルドではLEDヘッドライトや電動パーキングブレーキも設定。 | スペーシアもスズキセーフティサポートを標準装備。全車速ACCやデュアルセンサーブレーキサポートを採用し、ファミリー向けに安全機能が充実。 |
6 比較まとめと選び方
- 価格: 新車価格帯はハスラーが約151万〜197万円、スペーシアが約153万〜189万円とほぼ同じだが、ハスラーはオフロード志向のターボグレードがあるため上限がやや高いdailyrevs.com。スペーシアの上位モデル(スペーシアカスタム/ギア)はやや高くなるが装備が充実する。
- 動力性能: 両車とも660 ccのマイルドハイブリッド3気筒エンジンを搭載し、自然吸気で約48–52 ps、ターボで約63–64 psと性能はほぼ同じ。CVT+2WD/4WDも共通で、走行性能に大きな差はないdailyrevs.com。
- 燃費: WLTCモード燃費はハスラーで20.8〜25.0 km/L、スペーシアで20.2〜25.1 km/Lとほぼ同等221616.com。車重が軽いグレードやFFモデルで高燃費となる。
- サイズ・居住性: 全長と全幅は同じだが、スペーシアは全高と室内高が大きく、室内長もやや長いため後席のゆとりやラゲッジスペースが広い221616.com。ハスラーは車高が低めでコンパクト感があるが、最低地上高が高いのでアウトドア用途に向く221616.com。
- 利便性: スペーシアは両側スライドドアと低床設計により乗り降りが楽で、ファミリーカーとしての利便性が高いglobalsuzuki.com。ハスラーはヒンジドアながら撥水シートや多彩なシートアレンジでアウトドア利用や車中泊に適するdailyrevs.com。
選び方のアドバイス
- アウトドアや雪道を走る機会が多い人、個性的なデザインを好む人には ハスラー が向いています。最低地上高が高く、ターボ付き4WDなら63 hpを発揮して雪道や山道でも安心です。車中泊を楽しみたい場合は後席をフルフラットにできるタフワイルドが便利ですdailyrevs.com。
- 子育て世帯や車内の広さ・乗降性を重視する人には スペーシア が適しています。両側スライドドアと低床フロアで子供や荷物の乗せ降ろしが楽で、室内高が高いため着替えやチャイルドシートの装着も容易ですglobalsuzuki.com。さらに上級モデルのスペーシアギアやスペーシアカスタムはデザインや装備が充実します。
参考文献
- 221616.com「ハスラーとスペーシアを比較」から寸法・室内サイズ・燃費・重量などの諸元を引用221616.com221616.com221616.com。
- Goo‑net Exchange のハスラーおよびスペーシアのカタログから、新車価格帯と車両重量を引用。
- Carscoops記事「Suzuki Hustler Tough Wild Is A Kei-Car For Outdoor Enthusiasts」および DailyRevs「2025 Suzuki Hustler」で、ハスラーの出力やターボ車の価格を引用dailyrevs.com。
- Global Suzukiのニュースリリース「Suzuki launches the new mini passenger car Spacia」から、スペーシアの室内長やスライドドアなどの特長を引用globalsuzuki.com。
- TCV(Tradecarview)によるSpaciaとHustlerの基本仕様(最大出力、燃費、エンジン容量等)を参照tc-v.com。
コメント