2026-01

政治経済

黄金の国ジパングの幻影と現実

日本は、中世ヨーロッパ人にとって「黄金の国ジパング」と呼ばれるほど、金銀が豊富な国として描かれました。テーゼとしては、佐渡金山や鴻之舞金山などの数々の金山が歴史的に莫大な金銀を産出し、江戸幕府の財政を支え、外国からの交易や冒険心を掻き立てた...
投資

金利循環と資産選好:利下げの金、利上げの債券という通俗命題を疑う

前提:金利変動と資産価格のメカニズム金利は資金調達コストや資産の割引率を左右するため、株式・債券・コモディティなどの価格に大きな影響を及ぼします。一般に金利が低下すれば(利下げ局面)、企業の借入コストが下がり、将来の利益を現在価値に割り引く...
投資

高騰する金価格と増えない供給:「ピークゴールド」再考

背景世界の鉱山からの金供給は近年横ばいで推移している。2018年には年間約3,658トンと過去最高を記録したが、その後はほぼ横ばい状態が続き、2024年の生産量は3,645トンと依然として高い水準だった。2025年は第3四半期までの実績から...
処世術

六道輪廻の人間的意味:極端としての餓鬼と畜生

六道輪廻の概要仏教では生き物が輪廻する六つの存在状態(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天)が説かれています。これらは過去の行為によって生じる転生先としての他界であると同時に、私たちの心の状態を象徴的に表したものとも解釈されます。下位三道(地...
批評

矛盾の言葉が意味を生む:オクシモロンとヘーゲル弁証法

オクシモロンとは、「矛盾語法」とも訳される修辞技法で、一見相反する言葉を並べることで逆説的な効果を生み出すものです。オレゴン州立大学のマルウィッツは、「oxymoron」という語自体が古代ギリシア語の「oxus(鋭い)」と「mōros(鈍い...
投資

紙の銀と実在の銀:価格乖離が暴く市場構造の限界

1. テーゼ(命題):急騰と現物不足が招くETF破綻の危険史上空前の価格上昇2025年の銀は150%超の高騰を記録し、2026年初頭も70ドル台という高値圏にあります。主因は中東・BRICS諸国の金買いに続くドル回避、米国財政悪化への警戒、...
投資

新興国株式と金:似て非なる分散投資の論理

背景と目的 – 米国大型ハイテク株がグローバル株式指数を席巻する中、分散投資効果を高める手段として新興国株式と金が注目されている。双方とも先進国株式との相関が低いが、その役割やリスクは異なる。本稿ではその類似点と相違点を弁証法的に比較し、適...
政治経済

覇権は三極のみ:トランプのNATO批判が照らす米中露の現実

トランプ発言の背景2026年1月7日、ドナルド・トランプ米大統領はSNS「トゥルース・ソーシャル」でNATOを痛烈に批判した。彼は同盟国が防衛費支出目標であるGDP比2%を守っていなかったと主張し、「合衆国が愚かにも肩代わりしていた」「私が...
政治経済

北極の島はなぜ王国に属したのか:グリーンランドとデンマーク

序論グリーンランドは北極圏に位置する世界最大の島であり、人口の約9割がイヌイット系です。しかし1953年にデンマーク領の一県とされ、1979年の自治法と2009年の自己政府法によって高度な自治が実現しました。ここでは、グリーンランドがデンマ...
健康

夢精の役割を問い直す:古い精子排出説の検証

夢精の概要夢精(nocturnal emission)は、睡眠中に性的興奮や接触刺激などによって起こる不随意の射精であり、思春期以降の男性によく見られます。性的な夢を伴わないこともあり、通常は10代から20代前半に多く、性交や自慰の頻度が増...