2026-01

投資

金は本当に動いているのか:COMEX受渡データから読む市場の実像

COMEX金1月限に関する“3,775件の受渡通知が発行され、2,212件がJPモルガンにより停止された”との投稿は、年末にSNSで拡散された。同種の投稿は主に個人ブログやXアカウントで引用されており、CMEグループや大手報道機関による正式...
投資

銀100ドル時代の入口:現物逼迫と中国輸出規制

背景2025年後半から銀価格は歴史的な上昇局面にあり、12月には現物価格が一時80米ドル/オンス超まで上昇しました。産業用途(太陽光パネル、EV、AIデータセンターなど)の増加と投資需要の高まりによって供給が逼迫し、世界的な在庫は減少してい...
政治経済

銀を武器にする国家:中国の輸出管理と資源ナショナリズム

はじめに2025年末、中国政府は銀を「重要鉱物」に正式指定し、2026〜2027年の輸出を国家管理配分下に置くと発表しました。この政策では、輸出許可を得た企業は既存企業32社と新規企業12社の計44社に限定されています。同じ枠組みではタング...
政治経済

危機か、通常運転か:2026年米国債ロールオーバー問題を読み解く

米財務省は2020~2021年のパンデミック対応で短期・中期の国債を大量に発行したため、2025~26年に償還期を迎える債券が多いのは事実です。デロイトの分析によれば、2025年末までに市場で流通する国債の約3分の1に当たる9.2兆ドルが償...
投資

株価暴落は金銀封じになるのか

テーゼ(主張):株価暴落で金・銀の上昇を止める陰謀一部の陰謀論では、銀行家や中央銀行が株式市場を意図的に崩壊させ、投資家が金や銀に逃避するのを阻止しようとしていると主張されます。事実、過去には金価格の設定を巡りバークレイズのトレーダーが不正...
政治経済

円はデナリウスになるのか:ローマ史に学ぶ日本経済の最悪シナリオ

命題:安定と繁栄の時代ローマ帝国が金貨・銀貨に裏付けられた通貨制度のもとで繁栄したように、日本も戦後復興期から1980年代にかけて高い成長と安定を享受しました。輸出主導の産業構造、緻密な製造業、高い国内貯蓄率が相まって、国際収支は黒字を続け...
投資

金銀封じという幻想:市場崩壊論を冷静に読み解く

テーゼ:銀行家による市場操作説金や銀の価格が操作されていることは、近年の金融スキャンダルからも想起されます。例えば、ロンドンの金価格設定(London Gold Fix)を担当していたバークレイズは、2014年、トレーダーが取引注文を操作し...
政治経済

良貨は去り、帝国は残らず:ローマ貨幣史の教訓

正貨の時代(命題)共和政末期から初期帝政にかけて、ローマは貴金属に裏付けられた安定した貨幣制度を築いた。紀元前211年頃に導入された銀貨デナリウスはほぼ95%の銀含有率を持ち、百年後のアウグストゥス帝時代にも95%前後の高純度を維持した。一...
政治経済

カレーダ・ジア死去:血の正当性が終わるとき、バングラデシュ政治は次の段階へ

1. 序論:歴史的背景と死去の衝撃カレーダ・ジアはバングラデシュ初の女性首相であり、その死去(2025年12月30日、80歳)は国内外で大きく報じられました。彼女の長年のライバルであるシェイク・ハシナと並び、独立後50年の同国政治を特徴づけ...
投資

1月は本当に一年を占うのか:中間選挙の年・2026年のアノマリー

序論2026年は米国の中間選挙の年であり、ウォール街には「1月の動向はその年の相場を占う」という格言があります。この考え方は「1月相場(JanuaryBarometer)」と呼ばれます。1950〜2023年のデータでは、S&P500が1月に...