穴を開ける充電、開けない充電:テラチャージ施工思想


1. 正(命題):傷が付く可能性はある

  1. 壁面への貫通工事
     テラチャージのEV充電器は3kW~6kWの普通充電に対応した200Vコンセントタイプです。既設アパートに後付けする場合、屋内の分電盤から駐車場まで電源を引き込む専用回路が必要になります。その際、分電盤から外壁を貫通してケーブルを通す穴あけ工事が必要になる場合があり、外壁のタイルやサイディングにドリルで穴を開けることで、壁面の防水層や気密性を損ねるリスクが生じます。ネジ穴や配管固定のビス跡も残るため、退去時の原状回復が難しくなるケースがあります。
  2. 主幹ブレーカーや分電盤の改造
     高出力の6kWコンセントを設置すると、既存のアンペア契約や分電盤容量では不足することがあり、主幹ブレーカーの交換や分電盤の増設工事が必要になることもあります。この場合、室内の電気設備を改修したり壁内配線をいじったりするため、建物内部に手を加える点で軽微な傷や穴が生じる可能性があります。
  3. 設置場所が限られる
     賃貸アパートでは共用部や外壁は大家の資産であり、充電器を直接壁掛けするとネジ跡が残ります。雨水や湿気にさらされる部分に穴を開けると、将来的な劣化の原因にもなります。テラチャージのコンセントタイプは屋外仕様とはいえ、防水処理をしても長期的な管理が必要です。

2. 反(反命題):傷を付けずに設置できる可能性もある

  1. 既存の開口部や分岐ボックスの活用
     パナソニック製の「EV電源分岐ボックス」など、屋内分電盤を改造せず屋外で電源を分岐できる機器が登場しており、テラチャージのコンセントにも採用例があります。これを使えば、壁に新たな穴を開けずに既存の配線管や換気口から電源を取り出し、屋外で施工を完結させられることがあります。タイルの目地や既存のビス穴を利用して固定すれば、取り外し後の補修も容易です。
  2. 支柱やスタンドへの取り付け
     壁掛けではなく、駐車場のフェンスや専用支柱に充電器本体を固定する方法も普及しています。たとえば支柱に充電器を固定し、結束バンドで柵に留める方式なら、壁や共用部に穴を開けずに済みます。テラチャージでも駐車区画ごとに支柱型コンセントを設置するプランを提案しており、原状回復の条件をクリアしやすくなっています。
  3. 低出力運用や共用スペース利用
     3kW程度の低出力で運用すれば、既存の電気容量の範囲内で済む場合が多く、分電盤の大幅な改造を避けられます。また、共用の屋外スペースにシェア型充電器を設置する方法を採れば、個別の外壁工事は不要です。テラチャージはマンション管理組合やオーナーと協議し、住民のニーズに応じて個別設置型かシェア型を選択できるようサポートしています。
  4. 無料設置と一括施工による安心感
     テラチャージの特徴は「初期費用・維持費用がゼロ」であることです。施工は同社が委託する専門業者が行い、補助金申請や施工計画も含めてトータルにサポートします。現地調査の段階で配線経路や設置方法を検討し、建物に穴を開ける必要があるかどうかをオーナーや管理会社と事前に共有し、可能な限り既存設備や外構を活かす提案を行います。こうした計画次第では、建物本体に傷を付けない工法が選択されることも多いです。

3. 合(統合):建物保護と充電設備導入の両立

  • 事前の合意形成と説明責任
     賃貸アパートの外壁や共用部はオーナーの資産であり、穴あけを伴う工事には承諾が必要です。テラチャージはオーナーや管理組合への説明資料作成や住民アンケート支援を行い、原状回復に関する取り決めを含めた合意形成をサポートします。事前に配線経路や固定方法を明示し、工事後の補修が可能か確認することが重要です。
  • 機器と工法の選択肢を増やす
     テラチャージはパナソニック製コンセントをはじめ複数の機器を扱っており、支柱型や壁面型など設置場所に応じたプランを用意しています。外壁を傷つけたくない場合は支柱型や床置き型を選ぶ、換気口や既存ボックスを利用して配線する、といったオプションを検討すべきです。機械式駐車場でも専用スペースを活用した設置実績があり、状況に応じて柔軟に対応しています。
  • 建物への負担とEVユーザーの利便性のバランス
     高出力を求めると工事も大掛かりになりますが、低出力で時間をかけて充電する運用でも日常利用には十分です。基礎充電を重視しつつ、利用希望者の増加に合わせて台数や出力を調整することで、建物への影響とEVユーザーの利便性を両立できます。

要約

テラチャージ社のEV充電器は、パナソニック製の200Vコンセントを用いたIoT制御型で、マンションや賃貸アパートへの設置を無料で提供するサービスです。既設アパートへの導入では、分電盤から駐車場まで専用回路を引く必要があるため、外壁に穴を開ける工事や分電盤の改造が必要になり、建物に傷が付く可能性があるのは事実です。しかし、最近は屋外分岐ボックスや既存の換気口・目地を利用する配線工法、支柱やフェンスに取り付ける方法が登場しており、工事を屋外で完結させれば外壁を傷つけずに済みます。テラチャージもこうした機器と工法の選択肢を用意し、オーナーや管理会社と協議して原状回復が可能な設置計画を提案しています。そのため、適切な計画と合意形成、工法の選択によって、建物の保護とEV充電インフラの導入は両立できると考えられます。

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