Tracersシリーズのゴールドプラスファンドは、株式インデックスと金(ゴールド)を100%ずつ組み合わせるレバレッジ型バランスファンドです。「ゴルプラ」「ゴルナス」「ゴルカン」はそれぞれ、株式部分の投資対象が異なります。以下では各ファンドの基本的な特徴と費用を比較します。
概要の比較
- Tracers S&P500 ゴールドプラス(通称:ゴルプラ)
- 米国大型株指数 S&P 500 を対象。成長性が高く米国株市場の動向に連動します。
- 株式 100%+金 100%の 200%相当額に投資します。
- 運用管理費用(信託報酬)は年率 0.1991%(税抜 0.181%)。
- 購入時手数料はなし(ノーロード)で、信託財産留保額もありません。
- NISA非対応(成長投資枠の対象外)。
- Tracers NASDAQ100 ゴールドプラス(通称:ゴルナス)
- 米国新興・IT関連株中心の NASDAQ 100 指数を対象。S&P500よりハイテク比率が高く変動も大きい指数です。
- 株式 100%+金 100%の 200%相当額に投資します。
- 運用管理費用(信託報酬)は年率 0.2189%(税抜 0.199%)。
- 購入時手数料はなし(ノーロード)で、信託財産留保額もありません。
- NISA非対応(成長投資枠の対象外)。
- Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス(通称:ゴルカン)
- 世界株式(先進国・新興国含む)の代表指数 MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動。地域や通貨を分散できます。
- 株式 100%+金 100%の 200%相当額に投資します。
- 運用管理費用(信託報酬)は年率 0.2519%(税抜 0.229%)。
- 購入時手数料はなし(ノーロード)で、信託財産留保額もありません。
- NISA非対応(成長投資枠の対象外)。
*運用管理費用はファンドの純資産総額に対して日々計上され、税抜き部分に対して消費税が上乗せされます。その他の費用(目論見書作成・指数使用料など)は、純資産総額に対して年率 0.1%を上限として間接的に負担することになります。ゴールドプラスシリーズはいずれもレバレッジを活用するファンドであり、非NISA(一般課税口座)向け商品です。NISA枠では購入できません。
詳細なポイント
- 投資対象の違い
- ゴルプラは米国大型株指数 S&P 500 に連動し、米国の大型株全体の動きを反映します。金を組み合わせることで米国株だけに投資する場合より下落耐性を高めることが目的です。
- ゴルナスは米国の新興企業や IT 関連企業が中心の NASDAQ 100 指数に連動します。高成長企業が多く構成されている分、上昇時のリターンが大きい一方で下落時の値動きが激しくなりやすい傾向があります。
- ゴルカンは世界各国の株式(日本、先進国、新興国)に広く分散した MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスを使います。世界分散が図られているため、特定地域の変動がファンド全体に与える影響が小さくなる一方、米国中心の指数よりもリターンがやや抑えられる可能性があります。
- 手数料の違い
いずれのファンドも購入時手数料や換金手数料、信託財産留保額は設定されていません。販売会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)でノーロードで購入できます。運用管理費用(信託報酬)は、ゴルプラ<ゴルナス<ゴルカンの順で高くなります。世界株式を対象とするゴルカンは、先進国と新興国を含む広範なインデックスに連動するためコストがやや高い設定ですが、3本とも年率 0.25%前後とレバレッジ型バランスファンドとしては比較的低コストです。 - リスクとリターンのイメージ
- ゴルプラは米国大型株指数をベースにしているため、景気や企業業績が安定している局面では堅調な成長が期待できます。金を組み合わせることで米国株が下落した際の緩衝材として機能する可能性があります。
- ゴルナスはハイテク企業中心で値動きが大きく、急激な成長を期待できますが、市場の調整局面では急落するリスクが大きくなります。金を組み合わせることでリスク分散を図りますが、ゴルプラより変動性は高めです。
- ゴルカンは世界分散により特定地域の下落に対する耐性が高く、リスク分散効果が期待できます。一方、米国株ほどの高成長を求める投資家にはリターンが物足りない場合があります。ただし、新興国の経済成長や地域分散による安定性に期待する投資家に適しています。
まとめ
Tracersシリーズのゴールドプラス3ファンドは、すべて株式と金にそれぞれ100%ずつ投資し、投資額の200%相当のエクスポージャーを持つレバレッジ型バランスファンドです。違いは、株式部分が米国大型株(S&P500)、米国新興株・IT株中心(NASDAQ100)、または世界全体(MSCIオール・カントリー)である点と、それに伴う運用管理費用の高さやリスク・リターン特性です。目的に応じて、米国集中かハイテク集中か、あるいは世界分散かを選ぶとよいでしょう。

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