TECL

TECL(Direxion Daily Technology Bull 3X Shares)は、米国の情報技術セクター(S&P 500テクノロジー株)に対するレバレッジ型ETFです。
TECLはS&P 500の情報技術セクターのパフォーマンスの3倍を日次で目指すETFで、短期トレード向けです。


【1. 構成指数】

TECLは、S&P 500 Information Technology セクター指数に連動しています。
つまり、S&P 500の中のテクノロジー企業のみが対象です(インテルやNVIDIAなど)。


【2. 主な構成銘柄(2024年末時点の例)】

TECL自体はレバレッジETFなので個別株を直接保有していませんが、**対象インデックスに含まれる代表的な構成銘柄(=連動対象)**は以下のとおりです:

銘柄名(ティッカー)比率の目安業種
Apple (AAPL)約22%コンシューマーテクノロジー
Microsoft (MSFT)約21%ソフトウェア
NVIDIA (NVDA)約6〜7%半導体
Broadcom (AVGO)約5%半導体
Adobe (ADBE)約2%ソフトウェア
Cisco Systems (CSCO)約1.5%通信機器
Salesforce (CRM)約1.5%クラウドソフトウェア
Accenture (ACN)約1.2%ITコンサルティング
Intel (INTC)約1%半導体
Oracle (ORCL)約1%エンタープライズソフト

※構成比率は時価総額や指数の変動により変わります。


【3. 補足:TECLの特徴】

項目内容
レバレッジ3倍(日次)
投資対象米国S&P500テクノロジーセクター
経費率約1.08%(やや高め)
運用スタイル短期売買向け。長期保有には向かない(ボラティリティ・デケイの影響)

【4. 関連ETFとの比較】

ETF名内容
XLKS&P 500テクノロジーセクターに等倍で連動
SOXLフィラデルフィア半導体指数の3倍
TQQQNASDAQ-100指数の3倍(テック比率高)

TECLとTQQQおよびSOXLのパフォーマンス比較」について解説します。
3つとも**米国ハイテク系のレバレッジETF(3倍)**ですが、連動する指数が異なるため、値動きやリスク・リターンも異なります。


【1. 3つのETFの概要比較】

ETF名連動指数対象セクター特徴
TECLS&P 500 Information Technology広いIT全体Apple, Microsoft中心
TQQQNASDAQ-100(ナスダック上位100)ハイテク+通信+一部非ITNVDA, AMZN, METAなど含む
SOXLフィラデルフィア半導体指数(SOX)半導体特化NVIDIA, AMD, TSMCなどに集中

【2. パフォーマンス比較(過去5年)】

以下は2020年初から2025年初までの**累積リターン(大まかな参考)**です(※トータルリターンベース、配当込み):

ETF累積リターン(2020〜2025)コメント
TECL約+400〜500%安定した上昇。AppleやMSFTの安定感が効く
TQQQ約+600〜700%GAFAM・NVDAの爆発力で圧倒的
SOXL約+1000%以上半導体ブームに乗りもっともボラ高い

※年によってリターンは大きく変動します。


【3. ボラティリティ(変動リスク)】

ETFボラティリティの高さ(目安)コメント
TECL中程度(3倍ETFとしては安定)Apple/MSFTの比率が高く、ドローダウンが比較的マイルド
TQQQGAFAMやNVDAが好調な時は爆発的だが、下落も速い
SOXL非常に高半導体業界特有の循環性により激しい上下

【4. 投資戦略別の使い分け】

スタンス向いているETF
短期トレードSOXL, TQQQ
中期ホールドTECL
AI半導体に集中SOXL
米国IT全体に分散TECL
GAFAM中心の成長狙いTQQQ

【5. 結論】

比較軸TECLTQQQSOXL
安定性 Apple/MSFTが主軸○ GAFAM系△ 高ボラティリティ
成長性○ 安定した成長◎ AI・クラウド需要◎◎ AI・半導体サイクル爆発力
下落時のリスク△ 3倍なので下落には注意△ デケイの影響あり× 非常に大きな変動
初心者向け○ 比較的安心△ 中~上級者向け× 短期トレーダー向け

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