2023年の米国市場は堅調であった。12月19日時点でS&P500は年初来24%上昇している。来年の米国市場も堅調だろう。
米国のインフレが3%台と落ち着いてきており、来年中に利下げが行われる公算である。株価は将来の収益の割引現在価値の総計であるため、金利(割引率)が下がれば、株価は上昇する。さらに、AIの普及が企業の生産性向上に寄与し、企業業績は向上する見通しだ。インターネットが普及し始めた1990年代は、生産性が大きく向上し、企業業績も高まり株価も上昇した。
また、12月19日に、日銀が金融緩和継続を表明した。円安ドル高基調が継続するため、ドル建てで投資すれば、為替差益が出る。サントリー等の大企業が軒並み賃上げを実行しており、政財界で円安基調で合意している可能性が高い。給料は一度上げたら下げられないため、円高になる(円の価値が高くなる)恐れが払拭されなければ、企業は恐くて賃上げできない。
よって、米国市場の好調及び為替差益の観点から、米国投資は十分な旨みがある。もちろん、VT等の全世界株式のインデックスに投資するのも良いだろう。しかし、全世界株式の約6割は米国株である。米国経済が低調であれば、全世界株式のインデックスも振るわないのである。
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