ホルムズ海峡封鎖リスクとGDX:金価格上昇とエネルギー高騰

  • ホルムズ海峡の重要性:米国エネルギー情報局(EIA)によれば、2024年に世界の石油消費量の約20%(日量約2,000万バレル)がホルムズ海峡を通過しました。日本の原油輸入の約3/4がこの海峡経由という報道もあります。
  • 金価格への追い風:米国とイランの緊張から金への安全資産需要が高まり、金は一日で0.8%、2026年2月には月間で約7.6%上昇したとロイターが報じています。S&Pグローバルの見通しでは、インフレとエネルギー価格の上昇にもかかわらず金価格の伸びがコスト増を上回り、金生産者は記録的利益を得る可能性があるとしています。こうした背景から、金鉱山株ETF(GDX)にプラスと考えられます。
  • 原油高とインフレの悪影響:ホルムズ海峡を通る石油・LNGは世界供給の約20%で、封鎖されれば原油は100ドル超に跳ね上がる可能性があるという専門家の見方が紹介されています。すでに米国とイランの緊張でブレント原油は約6か月ぶりの高値に達したとの報道もあります。ゼロ・カーボン・アナリティクスは、封鎖が現実化すれば原油が130ドル/バレルや300ドルまで急騰するシナリオも示しています。鉱山業は燃料や電力に依存するため、こうしたエネルギーコストの増大や円安が企業の利益率を圧迫します。
  • 総合評価:短期的には金価格の上昇がエネルギーコスト増を上回り、GDXに追い風になると考えられますが、原油高・インフレが長期化すると利益を侵食するリスクがあります。GDXの構成企業は北米やオーストラリアなどに分散しており、燃料ヘッジを行っているため影響は限定的かもしれません。しかし投資家は金価格だけでなく、原油市場やインフレの動向を注意深く見守る必要があります。

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