人間力の正体

処世術

巷間で「人間力」という言葉をよく聞く。私なりの解釈だが、人間力とは「人間関係を構築する力」である。そして、人間関係構築に最も重要なのは、身体の強さである。

確かに、社会と調和するためには、自己批判及び相互承認という気構えを要する。一方、自己の言動の反省及び他者の立場の想像を絶えず行うには、気力及び体力が欠かせない。

健全な精神は、健全な肉体に宿る。精神の土台となるのが身体である。例えば、臓器移植をすると人間性が変わるという。究極的には、脳が機能しなくなれば思考できない。そして、他者への心配りも体力があれば、より徹底できる。

よって、人間力の本質は身体の強さである。身体は食べたものでできている。強靭な肉体を養うことで他者への配慮に粘り強さが生まれるのだ。また、外見がよくなると人間関係も円滑に進む。人は他者を理解するのに労力を掛けられないため、相手が自分にとって余程の重要人物でない限り中身までは見てくれない。

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