攻めのインデックス、守りの金

皆様はNISAの銘柄は決めただろうか。信託報酬の低いS&P500や全世界株式のインデックスを購入する人が大半だろう。そこで、一定割合、金の投資信託の購入を勧めたい。

確かに、S&P500の方がゴールドよりも統計的に上昇率の期待値が高い。さらに、前者は配当も出る。攻めなら、S&P500又は全世界株式のインデックス商品が適当だ。しかし、株式市場は10年に１回は大暴落に見舞われる。21世紀に入ってからも、リーマンショックやコロナ禍により、短期間で３割以上値を下げた。

株価が暴落する一方で、ゴールドは堅調に推移する。「有事の金」と言われるように暴落する株式市場を横目に上昇をする。そこで、NISA枠で金を積み立てておけば、大暴落の際、金を売り暴落したS&P500等のインデックス商品を安値で拾えば儲かる。

私はSBI証券を利用しているが、2024年１月現在、NISAのつみたて投資枠では金の投資信託は買えない。一方、成長投資枠であれば買える。最も信託報酬の低い（約0.2%）「ＳＢＩ－ＳＢＩ・ｉシェアーズ・ゴールドファンド（為替ヘッジなし）」がお勧めだ。

したがって、暴落時に備えてNISAの成長投資枠における金の積み立てを勧めたい。最後にS&P500と金ETFのチャートをご覧あれ。2020年2月以降のコロナショックにより暴落するS&P500を横目に堅調に推移するGLDが心強い。