トームに妙味

確かに、AIブームの観点から、生成AIに必須なGPUを製造するエヌビディア（NVDA）等のAI関連銘柄が市場で人気である。しかし、ゴールドラッシュで一番儲かったのは、金の採掘業者ではなく、ツルハシ等の道具を売った業者や鉄道会社である。生成AIは大量の電力を要するため、エネルギー株やエネルギーを運ぶ海運株に妙味がある。

二酸化炭素削減の国際的要請から、プロダクトタンカーの需要が今後増える。厳しい二酸化炭素の削減量を課された先進各国は、輸入した原油を自国で精製すると二酸化炭素の排出量が増えるため、輸入元で精製した製油を輸入したい。この市場の需要を受けて、ナイジェリア等の産油国は自前で製油所を備え、プロダクトタンカーにより製油を輸出している。

そこで、トーム（TRMD）である。当社はプロダクトタンカー専門の海運業者だ。さらに、高配当で知られ、４月５月と連続配当が控えている。十分に投資妙味がある。

最後に、当記事は私的な市場観測であり、個別銘柄の購入を勧めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。