1. 目的と用途
- 当座預金:主に企業や事業者向けで、小切手や手形の決済に利用される。決済用の口座として、無利息であることが一般的。
- 普通預金:個人や企業を問わず利用でき、日常の資金管理や貯蓄目的で使用される。一般的には利息がつく。
2. 利息の有無
- 当座預金:利息なし(無利息)。
- 普通預金:利息あり(ただし、現在の金利は非常に低い)。
3. 資金の引き出し方法
- 当座預金:
- 小切手や約束手形による決済が可能。
- **ATMカード(キャッシュカード)**は基本的に発行されない。
- 口座から自由に引き出すことは不可(主に決済のために使用)。
- 普通預金:
- ATMや窓口で自由に引き出し可能。
- キャッシュカードが発行される。
4. 口座の開設条件
- 当座預金:
- 企業や個人事業主が開設可能(個人向けにはほぼ提供されない)。
- 信用審査が必要な場合があり、審査に通らないと開設できない。
- 普通預金:
- ほぼ誰でも開設可能(個人・法人どちらも可)。
- 特別な審査は不要。
5. 支払い手段としての利用
- 当座預金:
- 小切手や手形を利用した支払いが可能。
- 取引先に対する信用力が求められる。
- 普通預金:
- 銀行振込、デビットカード、クレジットカードによる決済が一般的。
6. 預金保険制度(ペイオフ)
- 当座預金(決済用預金の場合):
- 全額保護(無利息であることが条件)。
- 普通預金:
- 元本1,000万円+利息まで保護(1金融機関ごと)。
7. メリット・デメリット
当座預金 | 普通預金 | |
---|---|---|
メリット | 小切手・手形決済が可能、決済用預金なら全額保護 | ATMで自由に出し入れ可能、利息がつく |
デメリット | 利息なし、自由に引き出せない、開設に審査あり | 1,000万円超の部分はペイオフの対象外 |
結論
- 個人利用なら普通預金が適している(利便性が高く、自由に引き出せる)。
- 企業の決済用なら当座預金が適している(小切手や手形での支払いが可能)。
ビジネス用途でなければ、当座預金を開設するメリットはほとんどなく、普通預金が一般的な選択肢となります。
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