トランプ政権(2017年1月~2021年1月)には、金融業界出身の高官が複数名含まれていました。特にウォール街出身者や投資銀行の幹部が政権の経済政策に大きな影響を与えていました。代表的な人物を挙げると以下の通りです。
金融業界出身の主要な高官
1. スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)
- 役職: 財務長官(2017年~2021年)
- 経歴:
- ゴールドマン・サックスで17年間勤務し、パートナーに昇進。
- その後、ヘッジファンド Dune Capital Management を設立。
- 2008年金融危機時に破綻した インディマック銀行(IndyMac) を買収し、OneWest Bankとして再建。
2. ゲイリー・コーン(Gary Cohn)
- 役職: 国家経済会議(NEC)委員長(2017年~2018年)
- 経歴:
- ゴールドマン・サックスの社長兼COOを務めた。
- トランプ政権では税制改革(特に法人税減税)を推進。
3. ウィルバー・ロス(Wilbur Ross)
- 役職: 商務長官(2017年~2021年)
- 経歴:
- ロス・アンド・カンパニー(WL Ross & Co.) の創業者。
- 債務不履行企業の再生で有名な投資家。
4. ジェローム・パウエル(Jerome Powell)
- 役職: FRB(連邦準備制度)議長(2018年~現在)
- 経歴:
- カーライル・グループ(The Carlyle Group) のマネージング・ディレクターを務めた。
- ブッシュ政権時代にも財務次官補を務めた。
5. アンソニー・スカラムッチ(Anthony Scaramucci)
- 役職: ホワイトハウス広報部長(2017年、わずか10日間)
- 経歴:
- スカイブリッジ・キャピタル(SkyBridge Capital) の創業者。
まとめ
トランプ政権では、特にゴールドマン・サックス出身者や投資家が多く採用され、経済政策や税制改革、規制緩和などの金融政策に影響を与えました。トランプ自身も不動産業出身であり、ビジネス界との結びつきが強い政権だったと言えます。
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