ネットスケープ（Netscape）とは

ネットスケープ（Netscape）とは、かつてインターネットの黎明期において、最も広く普及したウェブブラウザの1つである『Netscape Navigator』（ネットスケープ・ナビゲーター）を提供していた米国企業である。

1994年にマーク・アンドリーセンらが創業し、ブラウザ市場を急速に拡大させると共に、1995年に株式を公開（IPO）し、一大インターネットブーム（ITバブル）を牽引する象徴的存在となった。

その後、マイクロソフトのInternet Explorer（IE）との激しい競争（ブラウザ戦争）に敗れ、市場シェアを失った。1999年にAOL（アメリカ・オンライン）に買収され、ブラウザ事業は徐々に衰退したが、オープンソース化されたソフトウェアはFirefoxの原型となった。

現在では、ネットスケープは「インターネット黎明期の象徴」として歴史的に評価されている。