| 項目 | Google Gemini Pro | OpenAI ChatGPT (Plus/Team/Enterprise) |
|---|---|---|
| 料金・課金体系 | 月額約2,900円（Gemini Advanced）、初月無料。個人ユーザー向け。有料プランはGoogle One/Workspaceの一部として提供される。Gemini APIやVertex AIは別料金。 | 無料版あり。個人向けChatGPT Plus: 月額$20（約2,900円）。専門家向けChatGPT Pro: 月額$200。企業向けChatGPT Team: 年額$25/人（年間契約）または月額$30/人、Enterpriseは契約要問合せ。各プランはユーザー単位で課金。 |
| 使用モデル・特長 | 最新のGemini 2.5（Pro版）モデルを利用。問題解決のために推論を行う「Thinkingモデル」機能を持ち、高度な推論性能・精度を実現。数学・理論・コーディングベンチマークで高順位。 | GPT-3.5および高度なGPT-4（および新しいGPT-4o）を利用。ChatGPT PlusでGPT-4が解放され、Pro/TeamではGPT-4o（テキスト/音声/画像/映像対応）に優先アクセス可能。プラグインや拡張機能（Bing検索等）、リアルタイム翻訳機能など新機能が随時追加される。 |
| マルチモーダル対応 | テキスト・画像・音声・動画・コードをネイティブに扱えるマルチモーダルAI。Gemini 2.5では音声対話や動画理解も強化され、画像解析・生成まで統一的に対応可能。 | GPT-4o搭載によりテキスト・音声・画像・映像の入出力に対応。ChatGPT Plus/Proは画像入力や音声対話機能が利用可能（音声合成は実装準備中）。ただし、動画生成は標準では提供されていない。 |
| 生成能力（コード・画像・動画） | コード生成に強みがあり、数学・理論・コーディングタスクで高い性能。画像生成はGoogleの「Imagen 4」モデルで高品質なテキスト→画像変換を実現。動画生成はVeoモデル（Gemini Video Flow）に対応し、入力プロンプトから動画シーンを作成できる。 | GPT-4/GPT-4oで高度なコード生成能力を提供（ProにはCodexエンジンも搭載）。画像生成にはDALL・E 3相当の性能を持ち、GPT-4oベースの画像生成機能で精緻なイメージを生成可能。動画生成機能は標準提供されず、テキスト・音声・画像出力が中心。 |
| 検索・外部連携 | 「Deep Research」機能で自動的にウェブ検索・情報収集し、数百サイトを巡回してレポートを作成。検索結果を参照しながら回答生成する。GoogleアカウントでのログインによるGmail/Drive連携や、Chromeブラウザ拡張（Gemini in Chrome）などが利用可能。 | ChatGPT Plusからプラグイン（ブラウザ閲覧）機能が利用可能で、Bing検索API経由でウェブの最新情報を取得して応答に反映。Team/Enterpriseでは組織内データやCRM等へのコネクタも提供。ただし、標準では外部検索やAPI接続はオプション扱い。 |
| 精度・長文処理 | Gemini 2.5 Proはトップクラスの推論精度を誇り、HumanEvalなど多くのベンチマークで高評価。数千ページ相当の大規模文書を扱える（ファイルアップロードは最大1,500ページまで）。 | GPT-4oはGPT-4 Turbo並みの高精度で回答可能で、特に多言語や音声・画像理解で従来モデルを上回る。ChatGPT Plusには1回あたり25,000文字程度の入力制限があるが、実用上は十分な長文処理が可能。 |
| 統合環境 | Google Workspaceとの親和性が高く、GeminiはGmail/Docs/Sheetsなど各種Googleアプリに統合。Chrome拡張やモバイルアプリも提供される。Google CloudのVertex AIやAI Studio経由でAPI利用も可能。 | Microsoft 365とのネイティブ連携はないが、チャットワークフローやチームコラボツールへの組み込みが可能。Team/Enterpriseプランでは共有ワークスペースやSSO、アクセス管理機能、社内ツール連携（GitHub、Google Drive、SharePoint等）をサポート。OpenAI APIも別途利用可。 |
| 対象ユーザー | Googleサービスを日常的に使う個人ユーザーや開発者・研究者向け。Gemini Proプランにより、高度なAI機能を個人でも手軽に利用可能。 | 無料版（個人学習・試用）、ChatGPT Plus（個人・フリーランス）、ChatGPT Pro（研究者・開発者向け）、Team/Enterprise（中小～大企業）と、利用目的別に幅広いユーザーニーズに応える。 |
| UI・ユーザー体験 | スマートフォンアプリ（Android/iOS）に対応し、音声対話やカメラ連動チャットが可能。多言語対応が豊富でGemini Liveでは45言語以上に対応。レスポンスは高速で、状況に応じて会話を音声/テキストで切り替えられる。 | ウェブ・モバイルアプリで利用可能。GPT-4oの音声認識/生成により自然な音声対話ができ（応答速度平均約320ms）、画像/ファイルのアップロードやコーディング支援もUI上で利用できる。日本語を含む多言語対応も強化されている。 |
要約: Gemini ProはGoogleエコシステムに組み込まれた多機能AIで、動画生成や大規模文書処理などマルチモーダル機能に強みがあります。Google製品との連携を重視するユーザーに向いています。一方、ChatGPT（Plus/Pro/Team/Enterprise）は汎用性が高く、GPT-4/GPT-4oの高精度なテキスト生成やプラグイン連携が魅力です。個人利用ならChatGPT Plusがお手軽で高速、専門家・開発者にはPro、企業導入にはTeam/Enterpriseが適しています。ユーザーの用途（個人・開発者・企業）や必要な機能（動画生成かコーディング重視か、Google連携かなど）に応じて選択するとよいでしょう。
コメント