Bank of Americaのリサーチサービスに関して、どのような利用形態があり、それぞれにいくらの費用がかかるのか

個人投資家向け

個人投資家向けには、主にMerrill Edge(メリルエッジ)等の口座を通じてリサーチ資料が提供されます。自己裁量で取引する「Self-Directed」口座では、追加料金なしでメリル・リンチのアナリストレポートや独立系リサーチ、市場データ、ニュースなどに24時間アクセス可能です。口座開設は無料・最低預入金も不要(多くの場合$0~)で、株式・ETF・オプション取引手数料は原則$0(オンライン取引)です。ガイデッド投資(アドバイザード)プログラムもあり、こちらは年率0.45~0.85%のプログラム料がかかりますが、リサーチは専属アドバイザーの助言として利用できます。いずれもMerrill Edge口座(自己裁量口座またはアドバイザード口座)を開設すれば、研究コンテンツへのアクセスが得られます。バンク・オブ・アメリカの銀行口座と連携すると資金移動等が便利になりますが、リサーチ自体に別途料金は発生しません。

機関投資家向け

機関投資家(資産運用会社、年金基金、ヘッジファンド等)には、BofA証券(ビーオブエー証券)のグローバルリサーチ部門が専門の調査レポートや市場分析を提供します。これらは通常サブスクリプション契約で利用し、利用料はレベルに応じて年数千ドル~数万ドルの範囲です。例えば、閲覧のみのベーシックプランではユーザー10名未満で年間約$6,000(約66万円)、10~99名で約$5,000(約55万円)、最上位規模顧客で約$4,000(約44万円)程度とされています。アナリストとの定期ミーティングや優先レポートを含むプレミアムプランでは$15,000~$80,000(約165万~880万円)/年の幅があり、利用範囲に応じて変動します。さらに、債券専用の「超高級サービス」では1ユーザー当たり$100,000(約1,100万円)といった高額設定も確認されています。利用にはBofA証券との法人契約が必要で、多くの場合数千万ドル以上の管理資産を持つ顧客が対象です(例:Merrillの機関投資コンサルティングプログラムは2000万ドル以上の資産が必要)。MiFID II規制下ではリサーチ利用料の明示が義務付けられたため、これらの利用料金体系が示されています。

企業・法人向け

企業や法人顧客向けには、バンク・オブ・アメリカ・インスティチュートやビジネス関連の調査レポートが提供されます。中小企業向けの経営動向レポートや業界分析、エコノミックレポート(消費者トレンドなど)は、バンク・オブ・アメリカのビジネス口座保有者向けに無料で公開されています(Webサイトやニュースレターを通じて配信)。大企業・法人顧客の場合も、取引銀行のリレーションシップ・マネージャーを通じて市場・産業動向のレポートや専門家インサイトを共有しており、これらに対する明確な個別料金設定は公表されていません。つまり、企業向けの研究サービスは基本的に口座維持や他サービス契約に包含される形となっており、小企業から大企業までBank of America(CashProやビジネスアカウント等)の法人サービスを利用していれば、追加コストなしで経済・業界レポートを入手できます。

要約

個人投資家はMerrill Edgeなどの口座開設のみで、特別な追加費用なくメリルのリサーチ資料が利用できます。一方、機関投資家は契約プランに応じて年間数千~数万ドルの費用を支払い、グローバルリサーチへのアクセス権を得ます(ベーシック数十万~プレミアム数百万円規模)。企業・法人向けにはバンク・オブ・アメリカのビジネス調査レポートがあり、多くは口座保有者向けに無償提供されています。以上の通り、各利用者層で提供サービスや料金体系、必要な口座・契約条件が異なります。

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