- 米国在住者限定 – Merrill Edgeは米国内居住者向けの証券口座サービスです。Brokerage-Review.comやBrokerChooserによれば、口座開設には米国の実住所が必須で、これがないと申請できません。またバンク・オブ・アメリカ東京支店(旧メリルリンチ日本証券)は個人向け業務を行っていないため、日本国内にMerrill Edge専用の提携窓口はありません。
- 外国人の条件 – 非米国籍者がMerrill Edge口座を開く場合、米国永住権(グリーンカード)とパスポートが必要です。具体的には「全ての非米国市民は米国居住を証明するために、グリーンカードと有効なパスポートのコピーを提出する」ことが明記されています。ビザ(就労・留学など)保持者はグリーンカード保持者と比べハードルが高く、グリーンカードなしのビザ保持者は投資顧問口座(アドバイザリー型)など一部口座の開設が認められていません。
必要書類・情報
- 社会保障番号(SSN)必須 – Merrill Edgeでは口座申請時にSSNの入力が必須で、ITINなど他の納税者番号は受け付けていません。オンライン申請画面にも「Social Security number」欄が用意されています。
- 米国住所の証明 – 申請時には米国内の居住用住所と現住所を確認するための書類(運転免許証、公共料金請求書等)が必要です。Merrill公式申請資料にも「住所変更に伴い米国外在住になると口座が維持できず解約を要する」と明記されています。
- パスポート・居住証明 – 前述の通り、外国籍者には**有効パスポートと米国永住権カード(グリーンカード)**の提示が必須です。これらが提出できない場合は口座開設不可です。
オンライン申込の可否
- オンライン申請条件 – Merrill Edgeのオンライン申請は基本的にグリーンカード保持者のみ利用可能です。Brokerage-Reviewによれば「オンライン口座開設はグリーンカード保持者のみで、ビザ保持者は電話申請(888-468-0353)となる」とされています。日本在住でこれらの条件を満たさない場合、オンラインでの申込はできません。
- 申請手続き – 既存口座のログインやBank of Americaアプリからも申請できますが、申請画面でSSNや住所、投資経験など多数の項目入力が求められます。申請後1~2営業日で審査結果が通知されます。
代替手段
- 米国株取引可能な海外ブローカー – Merrill Edgeが利用できない場合、外国人に寛容なブローカーを選ぶ必要があります。たとえばFirstradeは多国籍居住者向け口座を提供しており、米国以外の居住者でも口座開設可です。FirstradeではSSN不要でパスポートをアップロードするだけで申請でき、手数料無料の取引も可能です。同様にインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)など大手証券会社も日本在住者の開設実績があります。
- 日本国内の証券会社 – 日本のネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)でも米国株取引サービスがあります(国内口座で米株を売買可能)。ただしこれらは米国口座ではなく国内口座経由の取引となります。メリルエッジとは別の仕組みですが、日本在住者が米株に投資する手段として検討できます。
要約
結論として、日本在住で米国内の住所やSSNを持たない人がMerrill Edge(自己裁量型・アドバイザリー型)口座を開設することはできません。Merrill Edgeは米国居住者向けサービスであり、口座開設には米国内住所、SSN、外国人であればグリーンカードおよびパスポートが必須です。これらを満たさない場合、オンラインでの申し込みもできません。その代替としては、FirstradeやInteractive Brokersなどの海外ブローカーや、日本国内の証券会社による米国株サービスを利用する方法があります。
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