BISとは、**国際決済銀行(Bank for International Settlements)**の略称であり、世界最古の国際金融機関の一つです。本部はスイスのバーゼルにあります。
主な役割と機能:
- 中央銀行の銀行
- 各国中央銀行間の資金決済を仲介。
- 国際金融協力を促進するための場を提供。
- 国際金融の安定化
- 国際金融市場の監視や分析。
- 銀行システムの安定性向上のための基準(例:バーゼル規制)を策定・推進。
- 中央銀行間の協力促進
- 各国の金融政策当局者が定期的に集い、政策調整や情報共有を行う場を提供。
- 調査研究と統計情報提供
- 国際金融・経済動向に関する研究報告書の発表。
- 世界の銀行システムや金融市場に関する統計資料の作成。
関連する重要用語:
- バーゼル規制
- 国際的な銀行業務の健全性を保つため、BISが策定する規制枠組み(自己資本比率規制など)。
- 現在の最新基準はバーゼルIII(Basel III)。
- CBDC(中央銀行デジタル通貨)
- BISは各国中央銀行と協力し、CBDCの研究や国際送金の実験を推進している。
- mBridge
- BISが主導する複数の中央銀行デジタル通貨間の国際決済実証実験プロジェクト。
- 香港、タイ、中国、UAEなどが参加している。
要約:
BIS(国際決済銀行)は、中央銀行間の決済機能を担い、国際金融市場の安定や協調を促進する重要な国際機関である。特に銀行規制の基準設定やCBDCを含む新たな国際金融インフラの構築において主導的役割を果たしている。
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