以下では、住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の法人口座の開設手続きや難易度、必要書類、利用環境などの違いを対比しました。基準日は2026年1月23日です。最近の制度変更や公式情報を含めてまとめています。
住信SBIネット銀行(NEOBANK)
申込方法と審査
- オンライン方式(スマホ本人確認)
スマートフォンで運転免許証を撮影し、顔動画などを送信するオンライン本人確認(eKYC)が導入されています。登記簿謄本や印鑑証明書は不要で、代表者の運転免許証のみで手続きが可能です。申込後の審査は最短翌日に完了し、口座開設メールが届いたその日から利用を開始できます。口座開設後は専用アプリで初期設定とスマート認証NEO登録を行います。 - 郵送方式
オンラインで基本情報を入力し、印刷した申込書と代表者の本人確認書類を郵送します。担当者を追加する場合や実質的支配者に外国居住者がいる場合は法人の印鑑登録証明書が必要です。郵送書類到着後の審査には2〜3週間かかります。
審査条件と対象外の法人
- 日本国内で設立登記され、法人・実質的支配者の居住地国が日本のみであること、実質的支配者の申請人数が5人以下であることが条件です。代表者は有効な運転免許証を持っている必要があります。
- 法人登記されていない任意団体や屋号名義、外国法人、有限責任事業組合や投資事業有限責任組合、マンション管理組合などは口座を開設できません。
- 2025年11月から健康保険証や住民基本台帳カードは本人確認書類として使用できず、運転免許証・マイナンバーカード・住民票などが求められています。
対応時間と手数料
- 口座維持手数料やインターネットバンキング利用料は無料。振込手数料も、預金残高に応じて月数回無料になるスマートプログラムがあります。
- Pay-easy(税金・公共料金)の支払い、スマートフォンでのATM入出金、インボイス対応口座振替などが利用できます。
メリット・デメリット
- 登記簿や印鑑証明が不要で手続きが簡単なうえ、最短翌日に口座開設できるため、スタートアップや中小企業に人気です。バーチャルオフィスや固定電話が無い場合でも開設可能です。
- オンライン申請の条件を満たせない場合や担当者を追加したい場合は郵送手続きとなり、審査期間が長くなります。また、審査により開設を断られることもあります(理由は開示されません)。
SBI新生銀行
申込方法と審査
- ウェブ受付+来店方式
法人専用ページからメールアドレスを登録して仮申込を行い、ログイン情報を受け取ってから申込フォームに必要事項を入力し、登記簿謄本・印鑑登録証明書・定款等の確認書類をアップロードします。その後、銀行から案内メールが届き、来店日を予約します。予約日に法人営業店舗(本店や主要都市の支店)へ出向き、印鑑を押印した申込書とオリジナルの確認書類を提出し、担当者から事業内容や資本構成についてのヒアリングを受けます。審査には申込受付日から数週間かかり、承認されるとIDカードとインターネットバンキングの仮パスワードが郵送されます。
審査条件と対象
- 日本の法律に基づき設立・登記された法人が対象で、外国法人や個人事業主、任意団体は申込不可です。銀行取引を担当する代表者または担当者は日本語でのコミュニケーションが必要です。
- 円普通預金または決済用円普通預金の開設のみが対象で、当座預金・外貨預金などは別途手続きが必要です。
- 法人口座開設時には履歴事項全部証明書、法人の印鑑登録証明書、事業概要説明資料、許認可証、オフィスの賃貸契約書、納税証明書など多岐にわたる書類が求められることがあります。
取引環境と手数料
- ATM・カード
法人口座ではキャッシュカードが発行されず、現金の入出金は法人営業店舗の窓口のみで受け付けます。ATMサービスはありません。通帳も発行せず、月次の取引レポートが送付されます。 - インターネットバンキング
口座開設と同時に「SBI新生コーポレートネットサービス」に申し込みできます。利用プランに応じて月額1,100円~3,300円の基本手数料がかかります。同行宛の振込手数料は無料ですが、他行宛は振込金額に応じて220~330円です。Pay-easyやe納税機能は対応していますが、現金取引や振込受付は平日18時までと制限があります。
メリット・デメリット
- 店舗での対面サポートや専任担当者による相談、比較的高い定期預金金利(例:スタートアップ円定期預金1.0%など)が利用でき、SBI証券と連携したダイヤモンドステージ制度による金利優遇も魅力です。
- 一方で、審査が厳しく必要書類が多いこと、来店が必須なため時間と手間がかかること、インターネットバンキングに月額利用料がかかること、キャッシュカードやATMが使えないことなどから、使い勝手は限定的です。
両行の比較
| 項目 | 住信SBIネット銀行 | SBI新生銀行 |
|---|---|---|
| 申込方法 | オンライン(eKYC)完結または郵送。来店不要。 | ウェブ仮申込+来店。必ず支店で手続き。 |
| 必要書類 | 代表者の運転免許証のみで可(オンライン)。担当者を追加する場合や実質的支配者が外国居住者の場合は印鑑登録証明書が必要。 | 登記簿謄本・印鑑登録証明書・定款・事業説明・許認可証・オフィス契約書・納税証明書など多くの書類が必要。 |
| 審査期間 | オンラインは最短翌日、郵送は2~3週間程度。 | 書類提出後から数週間。期間は明示されておらず個別審査。 |
| 来店の有無 | 不要(オンライン申請)。 | 必須。口座開設には法人営業店舗での面談が必要。 |
| 口座維持・ネットバンキング費用 | 無料。振込手数料はスマートプログラムで月数回無料。 | ネットサービス利用に月額1,100円~3,300円。同行宛振込無料、他行宛220~330円。 |
| ATM/カード対応 | スマートフォンによるATM入出金やデビットカードに対応。 | キャッシュカードなし。ATM利用不可。窓口でのみ現金取引。 |
| その他サービス | Pay-easyや税金支払い、スマホ完結の認証、法人専用アプリ。 | 高金利の定期預金やSBI証券との連携、対面サポート。 |
結論・要約
住信SBIネット銀行の法人口座は、代表者の運転免許証とスマートフォンだけで申請でき、最短翌日に利用開始できる手軽さが魅力です。審査条件はありますが、登記簿や印鑑証明の提出が不要で、手数料も安いため、スタートアップや小規模法人に適しています。一方、SBI新生銀行の法人口座はウェブ受付こそあるものの、最終的に法人営業店舗へ来店し多数の書類を提出しなければならず、審査も時間がかかります。インターネットバンキングには月額料金がかかり、ATMが利用できないため、利便性は低めですが、高金利の定期預金や対面によるサポートを重視する法人には向いています。

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