2026-02

政治経済

賃金なきインフレは少子化を加速させるのか

序論1990年代以降、日本の少子化は顕著となり、総人口の減少と高齢化が進んでいます。2024年の年間出生数は68万6,000人、合計特殊出生率は1.15と過去最低を記録し、2025年も70万件を割り込むと予測されています。背景には、長期にわ...
税務会計

必要経費の三要件:直接性・客観性・区分可能性をめぐる裁決の論理

主題の概要この裁決では、不妊治療専門クリニックを経営する審査請求人が、所得税の計算において開業費の償却費、接待交際費および旅費交通費を必要経費として認めるよう求めました。一方で税務署(原処分庁)はその大部分を認めず、過少申告加算税を賦課しま...
投資

米国市場でバングラデシュに投資する方法――ETFの現状と限界

背景米国市場にはバングラデシュの株式市場だけを対象にした純粋な「バングラデシュ株式ETF」は存在しません。欧州で唯一上場していた Xtrackers MSCI Bangladesh Swap UCITS ETF (XBAN) は需要不足によ...
税務会計

貸倒引当金の個別評価と一括評価における「実質的に債権に含まれない金額」に支払手形が含まれる/含まれない理由

貸倒引当金は個別評価と一括評価に区分され、それぞれ対象債権から相殺できる金額を控除するが、その範囲は異なる。個別評価では法的形式が重視され、支払手形は裏書や割引により第三者へ譲渡されている可能性が高いため、当社と債務者間で相殺できる債務とみ...
投資

特定口座年間取引報告書はなぜ発行されないのか?条件と誤解の整理

交付される条件と時期特定口座年間取引報告書は、前年に特定口座内で行われた株式の売買や配当・分配金等をまとめた書類で、SBI証券では毎年1月中旬(2025年分は2026年1月13日)から順次電子交付され、郵送の場合は1月16日頃に発送されます...
投資

PER5倍の衝撃:米国鉱山株は本当に割安か?

背景:PERと鉱山株の現状株価収益率(PER)は企業の株価を一株当たり利益で割った指標で、投資家がその企業の利益一単位をいくらで買っているかを表します。一般的にはPERが低いほど割安、PERが高いほど割高とされますが、利益が景気変動や商品市...
税務会計

定期積金給付補填金はなぜ雑所得なのか:契約構造から読み解く所得区分の本質

1. 正:一般の預貯金利子は「利子所得」である所得税法では、預貯金の利子や公社債の利子などが「利子所得」に分類されます。利子所得の金額は受け取った利息の全額とされ、支払時に所得税15.315%と住民税5%が源泉徴収され、確定申告をすることは...
政治経済

「優秀なのに報われない」日本賃金停滞の構造的真因

日本の労働者は一般的に勤勉で技能水準も高いと評価されますが、賃金が長期間伸び悩んできた背景には複数の構造的要因があります。以下では、研究や報道で指摘されている主な理由を挙げます。生産性の低さと中小企業の多さ – 日本の労働生産性は主要先進国...
個別銘柄

同じ2倍、異なる安全性:2036金ダブル・ブルETNとUGL

はじめにNEXTNOTES金先物ダブル・ブルETN(証券コード2036)と、米国上場のProSharesUltraGold(UGL)は、いずれも金価格の二倍の値動きを狙うレバレッジ型商品です。基準指数として金先物指数を用いる点は同じですが、...
政治経済

インフレによる債務圧縮はいつまで続くのか

1. 波理論の概観と日本経済への適用経済学の波理論では、経済活動や景気に周期的な波が存在すると考えられています。代表的な景気循環の波には以下のような種類があります。コンドラチェフの長波(長期波): 約40~60年周期の長期的な景気循環です。...