有事は買い

投資

確かに、投資はインデックス商品をドルコスト平均法で購入する方法が最も堅実である。当法は世界情勢の如何に関わらず、一定額を定期的に購入する。しかし、世界情勢の変化により需給の均衡が崩れ、商機が生まれる。

タンカーを例に話そう。ウクライナ戦争によるロシアに対する制裁により、ロシア産の原油や液化天然ガスの輸出が禁止されると、タンカーの需要が増える。原油をロシアに依存していた西欧諸国は禁輸による不足分を補填するため遠方の産油国から輸入しなければならないからだ。

また、パレスチナ紛争についても同様である。紅海における船舶に対するテロにより、海運各社はスエズ運河経由からアフリカ南端の喜望峰経由への迂回を迫られた。タンカーの航行距離が延長することで傭船料の高騰が起こる。

よって、有事により市場の均衡が崩れる。需要が増え供給が追いつかない業種の銘柄は高騰する。その点でタンカー株に妙味がある。温暖化抑制のため二酸化炭素削減が国際的な課題である昨今では、二酸化炭素を大量に排出する原油タンカーの増産は望めない。ロシア産原油の禁輸等による原油タンカーの供給不足は、二酸化炭素排出量の少ない液化天然ガスのタンカー等が台頭するまで中期的に続くだろう。また、タンカー業は成熟産業であり、高配当銘柄でもあるため推奨できる。

最後に、当記事は私的な市場観測であり特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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