ドルコスト平均法(Dollar-Cost Averaging)の語源・意味・歴史

英語原語と意味

  • 投資手法の一つで、一定額を定期的に投資し、価格が低いときに多く、高いときに少なく買うことで平均取得価格を平準化する方法。長期的に見ると価格変動リスクを下げる効果がある。
  • 英語では “dollar-cost averaging” と呼ぶ。ここでの「ドル」は単に通貨の意味で使われ、特定の通貨ではない(英国では同様の手法を “pound-cost averaging” と呼ぶ)。
  • 英語圏で「定額投資」「積立投資」として広く紹介されている。

発案者・歴史的背景

  • この手法を最初に提唱・紹介したのはアメリカの投資家ベンジャミン・グレアム。1949年の著書『賢明なる投資家(The Intelligent Investor)』で、「毎月同額を投資すれば、株価が安いときには多く、高いときには少なく買える」と説明し、市場タイミングを考えずに投資できる利点を説いた。
  • 以降、米国を中心に資産運用の基本戦略として広まり、投資教育や個人投資の常套手段となった。

日本語訳語の普及

  • 日本語では英語を直訳して「ドルコスト平均法」と呼ぶ。ほかに「定額購入法」や「定額投資法」といった呼び方もある。
  • 正確な初出時期は不明だが、投資信託や個人向け年金制度(iDeCo・つみたてNISA)の普及に伴い、1980年代以降から日本でも使われ始めたとされる。
  • 現在では証券会社・銀行の資料や金融庁の解説などにも掲載される一般用語で、個人投資の初歩的手法として広く浸透している。

【要点まとめ】: ドルコスト平均法は英語の投資用語で、定期的に一定額を投資することで平均取得単価を下げる手法。1949年にベンジャミン・グレアムが提唱した。日本語では同意語としてドルコスト平均法(定額購入法)が使われ、1980年代以降から広く浸透した。

要約

ドルコスト平均法とは、一定額を定期的に投資し、価格が低い時に多く、高い時に少なく買い、平均取得単価を平準化する投資手法である。1949年に米国の投資家ベンジャミン・グレアムが提唱した。日本語では英語を直訳した「ドルコスト平均法」が1980年代以降広まり、個人投資家に定着した。

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