まず、トーム(TRMD)である。保有する船籍はプロダクトタンカーのみであり、その大部分はMRである。足下ではMRの運賃の堅調さから株価は上昇基調にあり、少なくとも配当権利落ち日の11/21(火・現地時間)までは、保持する。
また、欧州では、石油製品の在庫が低水準なため、当冬のプロダクトタンカーの運賃は堅調だろう。よって、TRMDは年末にかけて堅調に推移する。
次に、フロントライン(FRO)である。FROはVLCC、Suezmax、LRを保有する。VLCCとSuezmaxの運賃は第3四半期は例年よりも好調で第4四半期において大きく上昇した。一方、LR(プロダクトタンカー)は第3四半期は堅調で、第4四半期は例年よりも好調であった。つまり、第3四半期決算は期待でき、年末にかけての値動きも堅調であろう。
よって、直近の投資方針であるが、TRMDもFROも高配当株なので配当は狙いに行く。また、両者とも市場環境が好ましく、株価は堅調に推移するから、年末にかけて両銘柄の保持が中心となる。さらに、MRの運賃の上昇が顕著なので、TRMDの方がより追い風である。他方、スエズマックスとLRは落ち着きつつあるため、FROの急騰は望めない。
出典:Poten & Partners
出典:トーム 2023年第3四半期決算資料
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