順位 | 国 | 埋蔵量 (トン) | 年間生産量 (トン) |
---|---|---|---|
1 | オーストラリア | 12,000 | 290 |
2 | ロシア | 12,000 | 310 |
3 | 南アフリカ | 5,000 | 100 |
4 | インドネシア | 3,600 | 110 |
5 | カナダ | 3,200 | 200 |
6 | 中国 | 3,100 | 380 |
7 | アメリカ合衆国 | 3,000 | 160 |
8 | ペルー | 2,500 | 100 |
9 | ブラジル | 2,400 | 70 |
10 | カザフスタン | 2,300 | 130 |
11 | ウズベキスタン | 1,800 | 100 |
12 | メキシコ | 1,400 | 120 |
13 | パプアニューギニア | 1,100※ | 50※ |
14 | ガーナ | 1,000 | 90 |
15 | マリ | 800 | 60 |
16 | タンザニア | 420 | 60 |
※上位国以外を含む参考値。パプアニューギニアは埋蔵量・生産量ともに概数。
- 埋蔵量の分布: 世界の金埋蔵量は約6.4万トンと推定され、オーストラリアとロシアがそれぞれ約1.2万トンで最大です。南アフリカ(5,000トン)や中国(約3,000トン)も大規模な埋蔵を持ち、インドネシア(3,600トン)、カナダ(3,200トン)、米国(3,000トン)などアジア・北米の国々にも豊富な資源があります。南米ではペルー(2,500トン)やブラジル(2,400トン)、メキシコ(1,400トン)が上位に入り、アフリカではガーナ(1,000トン)、マリ(800トン)、タンザニア(420トン)なども確認されています。
- 生産量の分布: 2024年時点で中国が年間約380トンを採掘し世界最大の生産国です。これにロシア(310トン)、オーストラリア(290トン)、カナダ(200トン)、米国(160トン)が続きます。さらにカザフスタン、メキシコ、ガーナが約120~130トン、ウズベキスタンが約100トン、インドネシア、南アフリカ、ペルーが各100トン程度となっています。アフリカでは南アフリカ以外にガーナやマリなどが上位に入り、アジア勢(中国、カザフスタン、ウズベキスタン)と中南米勢(メキシコ、ペルー、ブラジル)が他をリードしています。
- 動向・変化: 最新の報告ではインドネシアやカナダ、カザフスタン、ウズベキスタンなどで探査・評価の進展により埋蔵量が大幅に増加し、世界全体でも埋蔵量は前回(59,000トン)から増加しています。一方、生産面では南アフリカや米国で減産傾向が顕著で、南アフリカは近年数十年ぶりの低水準に落ち込んでいます。中南米の主要産出国は生産を比較的安定させており、世界全体では中国の増産が依然として目立っています。
【参考資料】米国地質調査所(USGS)の『Mineral Commodity Summaries』2024年版、および世界黄金協会(World Gold Council)・投資関連情報などより作成。
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