サントリー「DHA&EPA+セサミンEX グラン マカ」の成分と男性機能への関係

製品概要と含有成分

「DHA&EPA+セサミンEX グラン マカ」は、サントリーウエルネスの健康サプリメントであり、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA・DPA)や抗酸化成分セサミン、ビタミン類に加え、マカやL-シトルリンなど男性の活力をサポートする成分が含まれています。製品名にある「グラン マカ」は特に男性の活力維持を目的とした処方部分で、以下の主な成分が配合されています。

  • マカ(ペルー産の根菜) – 240mg配合(1日目安量中)
  • L-シトルリン(スーパーアミノ酸) – 800mg配合
  • 亜鉛(必須ミネラル) – グルコン酸亜鉛由来
  • 高麗人参エキス – アダプトゲンハーブ
  • 牡蠣肉エキス – 「海のミルク」と呼ばれる牡蠣由来成分
  • ポリアミン含有米胚芽エキス – 米由来のポリアミン成分

一方、「DHA&EPA+セサミンEX」部分には、オメガ3系脂肪酸と抗酸化成分を中心に次の成分が含まれます。

  • DHA(ドコサヘキサエン酸) – 青魚由来の必須脂肪酸
  • EPA(エイコサペンタエン酸) – 青魚由来の必須脂肪酸
  • DPA(ドコサペンタエン酸) – 青魚に含まれる希少なオメガ3脂肪酸
  • セサミン – ゴマ由来の希少なゴマリグナン(抗酸化成分)
  • オリザプラス(米胚芽油由来成分) – 玄米ポリフェノールを凝縮したもの
  • ビタミンE(α-トコフェロール等) – 脂溶性抗酸化ビタミン
  • トコトリエノール – “スーパービタミンE”とも称されるビタミンEの一種
  • ビタミンD – 骨だけでなくホルモン分泌にも関与するビタミン

以上のように、本製品は計8種の主要成分(オメガ3脂肪酸3種+DPA、セサミン、オリザプラス、ビタミンE群、ビタミンD)と、男性活力サポート成分6種(マカ、シトルリン、亜鉛、高麗人参、牡蠣エキス、ポリアミン)を組み合わせています。では、これらの成分が陰茎・睾丸の健康や男性機能の向上にどう関与するのか、それぞれの作用と科学的根拠を詳しく見ていきます。

マカ – 性欲・精子への効果とテストステロン

マカは南米ペルー原産の根菜で、古来より滋養強壮や繁殖力向上の食材として重宝されてきました。近年では男性の精力剤的なサプリ成分として広く利用されています。マカに含まれるアミノ酸、ミネラル(亜鉛など)、グルコシノレート類が性欲や精子産生をサポートすると考えられます。

  • 性機能への効果: マカ摂取による性欲向上勃起機能の改善が複数の臨床研究で報告されています。たとえば、健康な成人男性を対象に12週間マカを摂取させた試験では、プラセボ群に比べて自己申告の性欲が有意に向上したとの結果があります。また、軽度のED(勃起不全)患者57名を対象にマカ抽出物を1日2回計1200mg投与したイタリアの研究では、12週間後に勃起機能スコアの改善が確認されています。さらに、マカを4か月間継続摂取した試験では、射精量の増加、精子数・運動率の上昇など精液所見の改善が報告されており、精子の活動が活発化する効果が期待されています。
  • 男性ホルモン(テストステロン)への影響: 一方で、マカはテストステロン値を直接上昇させる効果は確認されていません。上記の研究でも、性欲や勃起機能は改善したものの、血中のテストステロンやエストロゲン濃度に有意な変化は見られませんでした。つまり、マカはホルモン値を変えずに性機能を高める作用(おそらくマカ特有成分が中枢作用やエネルギー代謝を通じて性欲などに影響)を持つと考えられています。しかし「男性ホルモン増強剤」ではないため、過度な期待は禁物です。実際に、マカの性機能改善効果についてはエビデンスが限定的との指摘もあり、プラセボ(偽薬)との差がほとんど無かったとする報告もあります。総じて、マカはリビドー(性的欲求)や活力向上に寄与し得るものの、科学的根拠はまだ十分ではなく、「効く人もいるが個人差が大きい」サプリ成分といえます。

亜鉛 – 男性ホルモンと精子の必須ミネラル

亜鉛精巣の発育や精子形成、男性ホルモン(テストステロン)の合成に不可欠な必須ミネラルです。本製品では亜鉛を補給できるようグルコン酸亜鉛が含まれています。男性機能との関係性について、科学研究から以下の知見が得られています。

  • テストステロンとの関係: 「亜鉛=男性ホルモンのミネラル」とも呼ばれるほど、亜鉛とテストステロンには密接な関係があります。体内に亜鉛が不足すると、テストステロン値が低下し、精巣の機能不全を招く可能性があります。実際、亜鉛欠乏と男性ホルモン低下を示す古典的な研究では、若年男性をわざと亜鉛不足の食事にした結果、血中テストステロンが約75%も減少しました。また同じ研究で、亜鉛摂取量が少ない高齢男性に亜鉛を十分補給したところ、テストステロン値が約2倍に上昇しています。つまり、亜鉛は不足すると男性ホルモン産生が著しく低下し、補えば正常化するということです。
  • 精子の質と生殖機能: 亜鉛は精液中にも多く含まれ、精子の形成・成熟に関与します。十分な亜鉛があることで精子数や運動性、受精能力が維持されます。逆に欠乏すると精子数の減少や奇形精子の増加、性腺発達不全など生殖機能障害が生じる恐れがあります。そのため不妊治療の文脈でも、亜鉛補給はしばしば推奨されます。
  • 科学的根拠と補足: 上記のように亜鉛は男性機能に必須ですが、「必要量を満たした上でさらに摂取すればテストステロンがどんどん上がる」というものではありません。健常で亜鉛充分な人が亜鉛サプリを追加で摂っても、男性ホルモンが劇的に増える明確な証拠はありません。あくまで**「隠れた欠乏を補正して正常範囲に戻す」**役割と考え、推奨量(成人男性で1日約10~11mg)を目安に適切な量を摂取することが重要です。本製品のようなサプリで不足リスクを減らすことは、長期的な男性ホルモン維持や精巣の健康サポートに有益といえます。

L-シトルリン(アルギニン前駆体) – 血流促進による勃起サポート

L-シトルリンは遊離アミノ酸の一種で、本製品の「グラン マカ」部分に高配合されています。シトルリンは体内でL-アルギニンに変換される前駆体であり、アルギニン/シトルリン経路を通じて一酸化窒素(NO)の産生を促進する働きがあります。NOは血管拡張を引き起こし、陰茎への血流を増やす鍵物質であるため、シトルリンは勃起機能の改善に寄与し得る成分として注目されています。

  • 勃起不全(ED)への効果: 軽度~中等度のED患者に対する研究で、シトルリン補給が勃起力の向上をもたらしたという結果があります。例えば、軽度EDの男性に1日あたりL-シトルリン800mg程度を投与した試験では、被験者の50%以上で勃起の硬さや維持力の改善が報告されました。勃起の硬度スコアが改善し、満足度が向上したとのデータもあります。また、シトルリンはアルギニンより経口摂取で効率的に体内アルギニン濃度を高められるとされ、血管内皮の機能改善によって勃起をサポートします。実際、ED治療薬(PDE5阻害薬)で効果不十分な患者にシトルリンと抗酸化成分レスベラトロールを併用したところ症状改善が見られたという報告もあり、補助療法としての期待が示唆されています。
  • 持久力・疲労軽減効果: シトルリンはスポーツ分野でも注目されており、運動パフォーマンス向上や筋肉疲労軽減のエビデンスがあります。血流改善により全身の酸素・栄養供給が高まるため、性的なスタミナや持久力向上にも寄与する可能性があります。
  • 科学的根拠の程度: シトルリン(およびアルギニン)のED改善効果に関する研究は増えてきていますが、そのエビデンスはまだ限定的です。少人数の予備的な試験では有効性が示される一方、大規模研究が不足しており、医学界で標準治療として認められているわけではありません。そのため、「シトルリンを摂れば必ずEDが治る」わけではない点に注意が必要です。ただ、血流改善という作用メカニズムは明確であり、生活習慣や加齢による軽度の勃起機能低下にはプラスに働きやすい成分と考えられます。薬的な即効性は期待せず、継続摂取による体質改善サポートという位置づけです。

高麗人参エキス – 血行促進と勃起機能・性欲への作用

高麗人参(朝鮮人参)は古くから強精強壮に用いられてきた漢方生薬であり、本製品でも「男を上げる6つの成分」の一つとして配合されています。高麗人参に含まれるジンセノサイドという有効成分が、血管拡張や抗酸化、抗ストレスなど多面的に作用し、結果的に男性機能の改善をサポートすると考えられます。

  • 血流改善効果: 高麗人参は末梢血管の拡張を促し、全身および陰茎部への血行を良くする働きがあります。陰茎への血液流入増加は勃起の基本ですので、人参の血行促進作用によって勃起不全の改善効果が期待できます。韓国で行われたED患者対象の二重盲検試験(2002年)では、8週間の高麗紅参投与によりプラセボ群より有意に勃起機能スコアが向上し、特に中程度ED患者で顕著な改善が報告されました。
  • 抗酸化・血管保護: 高麗人参の抗酸化作用により、血管や神経の老化・損傷が抑制されます。血管内皮の健康維持は勃起機能維持に重要であり、慢性的な血管障害(動脈硬化など)の進行を遅らせることでEDリスクを低減する効果が期待できます。
  • ストレス軽減と性欲: 心因性のEDではストレスや不安が大きく影響しますが、高麗人参は中枢神経に作用してストレス緩和や精神安定をもたらすとされています。これにより間接的に性機能を向上させ、性的な自信やリラックス効果から性欲を高める助けになる可能性があります。
  • ホルモン調節: 一部の研究では、高麗人参がテストステロン産生を促す可能性が示唆されています。ただし大幅なホルモン上昇が確認されたわけではなく、あくまでホルモンバランスを整える(例えばストレスホルモンを抑え相対的に性ホルモン優位にする等)程度と考えられます。それでも性欲や精力増強への寄与は考えられる範囲です。
  • 科学的根拠: 高麗人参とED改善については、比較的信頼性の高い研究が存在します。2012年のメタ分析では、複数のRCT(無作為化比較試験)を統合解析した結果、高麗人参摂取がED治療に有益である可能性が示されました。ただし効果の程度や有効率には個人差があり、今後さらなる大規模研究が望まれています。現状では「サプリとして試す価値はあるが、医薬品のような確実性はない」という立ち位置です。それでも、伝統的な実績+現代研究の裏付けがあり、マカやシトルリンなど他成分と比べても男性機能改善のエビデンスは比較的しっかりしているほうと言えます。

牡蠣エキス – 栄養豊富な「海のミルク」と精力伝承

牡蠣肉エキスはその名の通り牡蠣(カキ)から抽出される成分で、牡蠣は古くから「海のミルク」と称されるほどミネラルやアミノ酸、ビタミンが豊富な食材です。特に亜鉛含有量が食品中トップクラスであることから、牡蠣=精がつく食べ物として知られてきました。本製品でも牡蠣エキスは男性活力素材の一つです。

  • 含有成分と効果: 牡蠣エキスには亜鉛、タウリン、グリコーゲン、各種アミノ酸(アラニンやリジン等)、グリコーゲンなどが含まれます。前述の通り亜鉛は精力維持に重要ですし、タウリンは肝機能や持久力サポートに役立つアミノ酸です。こうした栄養補給により、疲労回復やスタミナ増強効果が期待できます。精力が衰える一因は肉体疲労や栄養不足による活力低下ですので、牡蠣由来の栄養素で基礎体力を底上げすることは結果的に性機能の維持につながります。
  • 伝統的効能と安全性: 牡蠣そのものは食経験が長く、男性だけでなく女性にも滋養強壮に良い食材です。直接的な臨床試験データは乏しいものの、中国や日本の伝承では「精がつく食材」「肝臓に良い→血が養われ精力がつく」と言われてきました。副作用も特になく安全に摂取できます(ただし貝アレルギーがある人は注意)。
  • 科学的根拠: 牡蠣エキス単独でのED改善やテストステロン増加の明確な研究報告はほとんどありません。あくまで豊富な栄養を含むサポート成分という位置づけです。しかし、たとえば精液中の亜鉛濃度と精子の質には相関があるとの報告もあり、牡蠣エキス由来の亜鉛補給が間接的に生殖能力を支える可能性は十分考えられます。タウリンについても動物実験レベルでは精巣を保護する示唆があるものの、人での実証には至っていません。従って、牡蠣エキスは**「栄養ドリンク的な活力支援」**が主な役割ですが、本製品では他の有効成分との相乗効果で男性機能全般を底支えする一助となっています。

ポリアミン(米胚芽由来) – 細胞増殖とアンチエイジング

ポリアミン細胞の成長・分化を支える天然成分で、特に成長期や組織修復時に体内合成が盛んになることが知られています。代表的なポリアミンにはスペルミジンスペルミン(名前に「精」が付く通り精液中で最初に発見)があり、生命活動の基礎を担う物質です。本製品では米胚芽から抽出したポリアミン含有エキスが配合されています。

  • 若々しさと生殖機能: ポリアミンは加齢とともに体内量が減少します。近年の研究で、ポリアミンを外部から摂取することで寿命延長や抗加齢効果が期待できることが報告され、アンチエイジング成分として注目されています。加齢による精巣機能低下や精子質の劣化を抑える意味でも、細胞レベルで老化を遅らせるポリアミンは有益かもしれません。実際、動物研究ではポリアミン(スペルミジン)投与が精巣のダメージを軽減し造精機能障害を改善するという結果が得られています。このことから、ポリアミンは精子形成や精巣の健康維持にも役割を果たしうると考えられています。
  • エネルギー代謝・筋肉への作用: ポリアミンは全身のタンパク質合成やミトコンドリア機能にも関与しており、結果的に筋肉量維持や代謝アップにつながります。筋力や代謝が上がれば、活動的になって性機能にも良い影響が及ぶでしょう。特に中高年の男性では筋力低下と性ホルモン低下が並行する「男性更年期」のような状態がありますが、ポリアミンはそれを緩和する可能性があります。
  • 科学的根拠と注意点: ポリアミン摂取の人体試験はまだ発展途上であり、明確な男性機能改善効果を示すデータは不足しています。ただ、高齢マウスにスペルミジンを与えると精子の質が改善したとの基礎研究など、裏付けは増えてきています。安全性については、ポリアミンはチーズや納豆など食品にも含まれる成分で通常摂取量では問題ありません。本製品に含まれる米胚芽由来ポリアミンは自然な由来源であり、日常的に摂取して体内ポリアミンレベルを維持することは老化抑制・精力減退予防に役立つ可能性があります。

DHA・EPA・DPA(オメガ3脂肪酸) – 血液サラサラ効果と精巣機能

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は青魚に豊富なオメガ3系必須脂肪酸で、血液をサラサラにし、中性脂肪を減らし、血管を健康に保つ作用で知られています。本製品では精製魚油によりDHA・EPAが高濃度に含まれ、さらに同じオメガ3であるDPA(ドコサペンタエン酸)も補給できます。これらオメガ3脂肪酸の摂取は、循環器系の改善を通じ男性機能にも好影響を与えます。

  • 血流改善と勃起機能: EDの大きな要因の一つは動脈硬化などによる陰茎血流の不足です。DHA/EPAには血液粘度の低下動脈硬化予防効果があり、継続摂取で全身の血行が良くなります。血管が柔軟で血液が巡りやすい状態になることで、勃起時に十分な血液が海綿体に流れ込みやすくなり、勃起の硬さ・持続力の向上に寄与すると期待されます。実際、生活習慣病の改善(高脂血症の是正や血圧低下)を通じてED症状が緩和されるケースは多く、オメガ3摂取はその一環として有用です。
  • 精子の質・精巣への効果: オメガ3脂肪酸は精子細胞膜の構成成分でもあり、良質な精子の形成に必要です。興味深い疫学研究として、魚油サプリを習慣的に摂取している若年男性は、摂っていない人に比べて精液量や精子数が多く、精巣の容積も大きい傾向が報告されました。また、その群では血中の遊離テストステロン値もやや高かったとのことです。このように、オメガ3摂取が精巣機能の指標を改善する可能性が示唆されています。ただし因果関係までは断定できず、魚油ユーザーの健康意識の高さなど他の因子も考慮が必要ですが、一つの有望なデータです。
  • 抗炎症作用とホルモン: オメガ3脂肪酸には抗炎症効果があり、慢性炎症の軽減を通じて性腺機能を守る役割も期待できます。また、過剰な体脂肪やメタボリックシンドロームは男性ホルモン低下を招きますが、DHA/EPAは中性脂肪を減少させメタボ改善に資するため、間接的にテストステロン低下を防ぐ助けとなるでしょう。実際に高度肥満男性では、オメガ3摂取によりテストステロンが上昇したという報告もあります(体重減少効果を介していると考えられます)。
  • 科学的根拠: DHA/EPAの心血管への有用性は確立されていますが、男性機能への直接効果研究はまだ少なめです。それでも、「血管を健康にする=勃起力の土台を支える」という理論的裏付けと、前述のような精液所見の統計研究など、ポジティブな根拠は存在します。安全面でも、魚由来サプリは副作用がほとんどなく長期摂取が可能なため、勃起不全や精子質改善を目指す男性にとって土台作りのサポートとしてオメガ3補給は推奨に値する習慣と言えます。

セサミン・ビタミンE・ビタミンD – 抗酸化とホルモン代謝サポート

「セサミンEX」と名付けられている通り、本製品にはゴマ由来成分セサミンが含まれ、さらにビタミンE(α-トコフェロールとトコトリエノール)やビタミンDも配合されています。これらの成分は直接的な精力剤ではありませんが, 間接的に男性機能の維持を助ける重要な働きをします。

  • セサミン(ゴマリグナン類): セサミンはゴマ一粒に1%未満しか含まれない希少成分で、強力な抗酸化作用を持ちます。体内で活性酸素を除去し、細胞の酸化ストレスを軽減することで肝臓の解毒機能向上、疲労回復、アンチエイジング効果が期待されます。男性機能においても、加齢や生活習慣で蓄積する酸化ストレスは血管や精巣を傷害し得るため、セサミンの抗酸化は精力の衰えを緩やかにする一助となり得ます。また、セサミンはビタミンEとの相性がよく、組み合わせることで相乗的に抗酸化パワーが高まることがわかっています。セサミン自体に男性ホルモンを増やす作用などは確認されていませんが、疲れにくい体作り若々しさ維持を通じて性生活の質を支えると考えられます。
  • ビタミンE(α-トコフェロール&トコトリエノール): ビタミンEは脂溶性ビタミンで強力な抗酸化剤です。実は「トコフェロール」という名称はギリシャ語で「子どもを産む力をもたらす」という意味があり、もともとビタミンEは生殖ビタミンとして発見されました。動物実験ではビタミンE欠乏が不妊症を引き起こすほど、生殖に大切な栄養素なのです。男性の場合も、ビタミンEは精子の細胞膜を過酸化脂質から保護し、精子の運動性や生存率を高める効果が報告されています。また、末梢血流の改善やホルモン分泌の調整(ビタミンEは内分泌系に影響を与えうる)を通じ、勃起力サポートにも寄与する可能性があります。本製品には通常のトコフェロールに加え、トコトリエノールというビタミンEの一種も配合されています。トコトリエノールは近年「スーパービタミンE」と呼ばれ、抗酸化力がトコフェロールより強いことが認められています。これらビタミンE群を摂ることで、体内の酸化ダメージを低減し、精巣や血管の健康を守る効果が期待できます。
  • ビタミンD(カルシフェロール): ビタミンDは骨のビタミンとして有名ですが、男性機能とも深い関わりがあります。近年の研究で、血中ビタミンD濃度が十分な男性ほどテストステロン値も高い傾向が報告されています。ビタミンD受容体は精巣にも存在しており、適切なビタミンDが性ホルモン分泌や精子形成に関与すると考えられています。実際、ビタミンD欠乏の男性にビタミンD補充を行った試験では、総テストステロンおよびフリーテストステロンが有意に上昇した例があります。また、勃起不全患者ではビタミンD不足率が高いとの調査もあり、ビタミンD不足の解消がEDリスク低減に役立つ可能性が示唆されています。まとめると、ビタミンDは男性ホルモンの正常分泌血管・筋肉機能維持に不可欠であり、本製品で適量を摂取できる点は男性機能の基盤サポートとして重要です。

まとめ – 男性機能に関与する成分と有効性の要点

  • マカ: 本製品に含有。伝統的な精力増強ハーブで、臨床研究では性欲向上や軽度ED改善、精子量・運動性の増加が報告されています。ただしテストステロン値を直接上げる効果はなく、プラセボ同等とする報告もあり、科学的証拠は限定的です。
  • 亜鉛: 本製品に含有。男性ホルモン合成と精子形成に必須のミネラル。亜鉛不足はテストステロン低下・精子減少を招きます。研究では亜鉛補給により低下したテストステロンが正常化した例があります。ただ、充分摂取できている人への上乗せ効果は明確でなく、欠乏の予防・補正が主目的となります。
  • L-シトルリン(アルギニン前駆体): 本製品に含有。NO(一酸化窒素)増加による血流促進作用で勃起をサポートします。軽度ED患者の半数以上に勃起力改善が見られたとの研究があり、血管拡張による陰茎血流増強に一定の効果が期待できます。エビデンスは徐々に蓄積中ですが、即効薬ではなく補助的改善策と位置づけられます。
  • 高麗人参(紅参): 本製品に含有。血行促進、抗酸化、ストレス軽減作用を持つ漢方素材です。複数の臨床試験やメタ分析でEDの改善効果が示唆されており、勃起硬度・満足度向上が報告されています。性欲や精力増進にも寄与し得ますが、効果には個人差があり医薬品ほどの確実性はありません
  • 牡蠣エキス: 本製品に含有。亜鉛やタウリンを豊富に含む栄養素材で、滋養強壮・疲労回復を支えます。直接的なED改善データは不足していますが、亜鉛供給源として精子の質維持やスタミナ向上に役立ちます。栄養補給を通じて精力の土台を強化するポジションです。
  • ポリアミン: 本製品に含有。細胞増殖と若返りに関与する成分で、加齢による機能低下を緩和する可能性があります。精巣や精子に対する直接効果のエビデンスは限定的ながら、抗老化作用を通じ全般的な活力維持に貢献します。
  • DHA・EPA(+DPA): 本製品に含有。オメガ3脂肪酸による血液サラサラ効果で陰茎への血流改善をサポートし、動脈硬化を予防することでEDリスクを低減します。また、疫学的に魚油摂取者は精子数や精液量が多い傾向が示されており、精巣機能やホルモン分泌を良好に保つ可能性があります。
  • セサミン・ビタミンE・ビタミンD: 本製品に含有。抗酸化作用により血管・精巣の老化ダメージを抑え、体力・若々しさを維持します。ビタミンDはテストステロン分泌にも関与し、不足の是正がホルモン値改善や勃起力向上につながる場合があります。ビタミンEは精子の質改善や血行促進に寄与し、セサミンとの相乗で健康基盤を支えます。

総合すると、「DHA&EPA+セサミンEX グラン マカ」には男性機能に関連する複数の栄養素・成分がバランス良く含まれており、**血流促進(シトルリン・オメガ3・人参)、ホルモン分泌サポート(亜鉛・ビタミンD)、精子形成支援(亜鉛・マカ)、疲労回復(牡蠣エキス)、抗酸化による組織保護(セサミン・ビタミンE)**など様々な角度から男性の活力維持を後押しします。ただし、各成分の有効性には個人差や限界もあり、科学的根拠の強さも成分ごとに異なる点には留意が必要です。医薬品のように即効で男性機能が向上するわけではありませんが、継続利用によって体質改善を図り、年齢とともに衰えがちな男性機能を幅広くサポートするサプリメントと位置づけられます。

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