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負債圧力と資本政策の交差点:MSTRが2年分の配当原資を積む意味

〈序論〉2025年12月に米上場企業ストラテジー(MSTR)は、ドル建て配当金と社債利息の支払資金として14.4億ドル(約1.8年分相当)のドル準備金を新たに確保した。そのためにATM(アット・ザ・マーケット)を活用し、mNAVが1を上回る...
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インフレ時代の自動車投資:価値が下がらない車種

インフレ局面と中古車市場の背景日本は資源価格高騰や円安によって物価上昇が続き、新車市場では半導体不足や物流混乱で納期が長期化しています。このため「すぐに手に入る車」を求める需要が中古車市場に集中し、2020年代以降、SUVやミニバン、商用バ...
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ゴールドとビットコイン:資産保全と投機の二元論を超えて

テーゼ(正): ゴールドは歴史的に確立された価値保存手段中央銀行は米ドルや国債ではなく金を購入している。近年、米国の財政悪化やインフレ、地政学リスクへの懸念から世界の中央銀行が外貨準備の構成を見直し、金の保有を急増させている。2023年以降...
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米ドル依存からの離脱か、通貨防衛か:中印の金保有拡大を読む

足元の状況(最新情報)中国人民銀行(PBOC)WGCのデータによると、人民銀行の金保有量は2025年9月末時点で2,303.51トンに達し、前年末の2,279トンから増加しました。外貨準備全体に占める金の割合は7.7%で、2024年末の5....
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新自由主義下の金融緩和と金・金鉱株の評価—マネーサプライの流入による過去最高更新

序論新自由主義政策の下で各国の中央銀行はインフレ抑制よりも景気・金融安定を重視し、2008年の世界金融危機以降はゼロ金利政策や量的緩和を繰り返してきた。COVID‐19パンデミック期には財政赤字拡大と協調緩和が実施され、世界のマネーサプライ...
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インド外貨準備の“黄金化”:15.2%は真実か、数字の罠か

正(テーゼ):「15.2%は妥当な数字」インド準備銀行(RBI)の金保有額は2025年10月17日時点で1086億ドルに達し、総外貨準備高7023億ドルに対する比率が「15%超」に上昇したと報じられています。金保有額の増加と外貨準備全体の推...
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中国の金比率7.7%は真実か:公式統計と隠し金

正(テーゼ):「7.7%は妥当」中国が金保有比率として公表する7.7%は、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)や国際通貨基金(IMF)が発表する公式統計に基づく数字であり、人民銀行が公に報告している保有量を基準に算出されています。PBO...
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危機の演出か、市場の自律か:トランプ政権とV字相場

テーゼ:2018年中間選挙後の市場回復とトランプ政権の pro‑business 政策2018年11月の中間選挙では民主党が下院多数を奪還し「ねじれ議会」となったものの、トランプ政権は引き続き法人税減税や規制緩和を推進した。減税が企業利益を...
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上昇確率73%の季節効果:12月相場を動かす5つのメカニズム

序論 – アノマリーの概要長期的な統計を見ると、米国株は12月に顕著な上昇を示すことが多い。1950年~2024年までの約75年間で、S&P500 の12月の平均月間リターンは+1.4%、株価が上昇した月の割合は73%と、1年のうち3番目に...
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なぜ金融所得課税は強化できないのか:日米が抱える構造的ジレンマ

テーゼ:金融所得課税の強化が必要な理由通貨価値を維持しつつ格差是正や財源確保を図るには、給与所得と比べて優遇されている金融所得に対して課税を強化する必要がある。日本では投資所得に一律20%(国税15%・住民税5%)の定率課税が適用され、給与...