円の価値が急落している

処世術

昨日、日経新聞にて日本のマンション価格が平均一億円を超えているとの記事が出た。

また、1月23日に日銀は金融緩和の継続を表明。つまり、物価の価値が上がっているというより、大量に円が発行され、円の価値が下がっていると言う方が的を射ている。日本は巨額の財政赤字の解消が求められて久しいが、政府日銀は円の価値を暴落させ、相対的に財政赤字を減らすことを目論んでいるかもしれない。

18世紀初頭に活躍したフランスの財務長官ジョン・ローの話をしたい。財政赤字に苦しむルイ15世に招聘される。ジョンは中央銀行を創設し、貨幣と国債を大量に発行した。また、ミシシッピ会社を設立し、その株式を積極的に売り出した。貨幣、国債、株式の発行により仏政府は、民間から金等の大量の富を回収することに成功する。その対価として渡したのは貨幣、国債、株式の名の付く紙切れであり、大量に発行されたそれらの金融資産は信用を失い、暴落する。結果として生き残ったのはゴールドや不動産等の現物資産を現金その他の金融資産に換えなかった者達と、富を搾取した政府である。

つまり、現状円を預金しているのは危険だ。また、日本の実質金利(=名目金利ー期待インフレ率)はマイナスである。よって、円預金をしていたら、資産が減る。ではどうするべきか。ドル預金に振り替えるのも良いだろう。しかし、全世界株式型のインデックス商品が適当だ。具体的には、「eMAXIS Slim 全世界株式」である。信託報酬が最低水準であり、運用額も多額なため、償還される恐れもほぼない。また、全世界の優良会社約3,000銘柄に分散投資しているため、危機管理もできている。

したがって、円預金は資産の漸減を招く。全世界株式インデックスに投資するのが適当である。

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