以下は、ジム・ロジャーズ氏が2025年5月5日にVantage Marketsのインタビューで述べた内容の要約です。
米国株と米国債の同時下落
2025年4月、米国株と米国債が同時に下落するという異例の事態が発生。通常、株価が下がると安全資産とされる国債に資金が流れるが、今回は国債からも資金が逃避。これは、米国の財政赤字拡大と金利上昇による利払い負担増加が背景にある。
株式市場からの撤退と空売り戦略
ロジャーズ氏は数ヶ月前にほぼ全ての株式を売却し、中国株とウズベキスタン株を少量保有しているのみ。現在の市場環境では、特にハイテク株など過去に大きく上昇した銘柄の空売りを検討すべきと述べている。
米国経済への懸念
米国の財政問題が深刻化しており、政府は新たな国債発行で既存の利払いを賄う「自転車操業」に陥っている。この状況が続けば、ドルと株価の下落リスクが高まり、日本の投資家にとっては厳しい環境となる可能性がある。
金利と株価の関係
株価は長期的に金利に影響される。米国の長期金利が上昇すれば、株価の下落圧力が強まる。ロジャーズ氏は、トランプ政権が金利を下げるために何らかの政策を打ち出す可能性があると指摘している。
このように、ロジャーズ氏は米国の財政状況や市場環境に対して警戒感を示し、投資家に対して慎重な姿勢を取るよう促しています。
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