外部経済と外部不経済

外部経済と外部不経済を、分かりやすく説明します。

外部経済(プラスの影響)

ある人や企業が行動することで、他の人や社会にプラスの影響を与える場合、それを「外部経済」と言います。

例えば:

  • 養蜂業者と果樹園
    • 養蜂業者がミツバチを育てると、そのミツバチが近くの果樹園の花を受粉して、果物の収穫量が増える。
  • 美しい庭のある家
    • 隣人が綺麗に庭を整備すると、その地域全体が美しくなり、周囲の不動産価値が上がる。

→こうしたプラスの影響は、費用を払っていなくても周囲に利益が広がります。


外部不経済(マイナスの影響)

一方、ある人や企業の活動が、他の人や社会にマイナスの影響を与える場合、「外部不経済」と呼びます。

例えば:

  • 工場の大気汚染
    • 工場が排気ガスを大量に出すと、近隣住民が健康被害を受けたり、周辺環境が悪化する。
  • 騒音
    • 隣人が夜間に騒がしいパーティーをすると、周囲の人が睡眠を妨害される。

→こうしたマイナスの影響は、被害を受けた側がコストを負担させられてしまいます。


まとめ

  • 外部経済: 周囲に無料で利益を与える(プラスの外部効果)
  • 外部不経済: 周囲に無料で損害を与える(マイナスの外部効果)

市場がうまく機能するためには、外部不経済を規制し、外部経済を促進する政策が重要になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました