「企業物価指数」と「生産者物価指数」は似ていますが、日本では意味が異なります。また、英語の略称も異なります。
| 項目 | 企業物価指数 | 生産者物価指数 |
|---|---|---|
| 日本語 | 企業物価指数 | 生産者物価指数 |
| 英語 | Corporate Goods Price Index | Producer Price Index |
| 略称 | CGPI | PPI |
| 作成主体 | 日本銀行 | 国・地域の統計機関(米国ではBureau of Labor Statistics) |
| 主な対象 | 日本国内の企業間で取引される財の価格 | 生産者が販売する財・サービスの価格 |
| サービス価格 | 原則として限定的(サービスは別に企業向けサービス価格指数で把握) | 国によってはサービスも含む |
1. CGPI(企業物価指数)とは
日本銀行が毎月公表する指数です。
企業同士が売買する商品の価格変動を測定し、例えば次のような価格が対象になります。
- 鉄鋼
- 原油
- 木材
- 半導体
- 食品原料
つまり、
企業が企業へ販売する価格
を表す指数です。
2. PPI(Producer Price Index)とは
PPIは世界的に使われる名称です。
特に米国ではBureau of Labor Statisticsが毎月公表しており、
- 財
- エネルギー
- 一部サービス
- 建設
など、生産者が受け取る販売価格を測定しています。
つまり、
生産者が受け取る販売価格全体
を示す指数です。
日本ではなぜCGPIなのか
以前の日本でも「卸売物価指数(WPI)」という名称が使われていました。
しかし、流通構造の変化により、
- 卸売だけではない
- メーカー同士の取引も多い
ことから、2000年に**企業物価指数(CGPI)**へ名称変更されました。
一方、海外では依然として「PPI」という名称が一般的です。
投資家が注目するのは?
市場では、
- 日本:CGPI
- 米国:PPI
という認識でほぼ定着しています。
例えば、
- 米国PPIが予想を上回る
→ インフレ圧力が強い
→ 利下げ観測が後退しやすい
→ 金利上昇・株価下落要因になり得る
一方、
- 日本CGPIが上昇
→ 企業の仕入れコスト増加
→ 将来的に消費者物価へ波及する可能性
→ 日本銀行の金融政策への影響が注目されます。
まとめ
- CGPI(Corporate Goods Price Index):日本独自の名称で、企業間取引される「財」の価格変動を測る指数。
- PPI(Producer Price Index):国際的に広く使われる名称で、生産者が受け取る販売価格を測る指数。国によってはサービスも対象に含まれます。
- 日本のCGPIはPPIと目的が近いものの、対象範囲や統計設計が異なるため、CGPI=日本版PPIと単純に同一視するのではなく、「日本の企業間物価を測る独自指数」と理解するのが適切です。


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